楽天イーグルスは厳しい戦いが続いています。
ここまではパリーグでダントツの最下位を進んでいます。
その原因として、去年の勝利の方程式の崩壊があります。
松井裕樹投手、福山投手、高梨投手と、昨年大活躍したピッチャーがみんな不振に陥っています。
その中で、去年も勝利の方程式の一角として活躍したフランク・ハーマン投手が今年も安定感抜群の投球を披露しています。
6月14日時点で防御率1.64を記録しています。
今回はハーマン投手の球種、フォーム、成績について書いていきます。
ハーバード大学出身
ハーマン投手は、アメリカ・ニュージャージー州出身です。
ハーバード大を卒業をしたインテリ投手として知られています。
取得した学位は経済学で、野球とは関係ないようですね。
マイナーリーグで経験を積みながら、ハーバード大を卒業したそうです。
メジャーリーグでもそのことがたびたび話題にあがりました。
2つのことを両立できるってすごいことですよね。
大谷選手もそうですが。
メジャーでは主に中継ぎとして109試合に登板し、通算防御率4.72の成績を残しています。
楽天での成績
ハーマン投手の楽天での成績です。
年度 | 登板 | 勝 | 負 | セーブ | ホールド | 投球回 | 安打 | 本塁打 | 四球 | 死球 | 三振 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | 56 | 3 | 1 | 1 | 33 | 53 | 48 | 8 | 13 | 3 | 58 | 2 | 4 | 20 | 16 | 2.72 |
2018 | 23 | 1 | 1 | 5 | 8 | 22 | 16 | 2 | 6 | 1 | 21 | 0 | 0 | 4 | 4 | 1.64 |
2017年は56試合で防御率2.72、2018年もここまでで23試合に登板して防御率1.64と安定した投球を続けています。
ストレートは最速157km/hも・・・
ハーマン投手はほかの外国人投手と同じくストレートが速いです。
アメリカ時代も含めると、157km/hを出したこともあるそうです。
日本に来てからは153km/h前後が最速だと思います。
今シーズンの最速は153km/hです。
ただ、ハーマン投手のストレートは高めに集まる傾向があります。
見ていてそれが不満ですね。
外角低めにズバット決まるというのがあまりないです。
また、数字は出ていますが、フォーム的な部分からか、それほど早く感じないです。
実際、バッターはストレートに振り負けることが少ないように思います。
ナックルカーブが最大の武器
ストレートに関しては絶対的とは言えないですが、ハーマン投手にはナックルカーブがあります。
ナックルカーブはカーブよりも球速が早く、鋭く落ちる球種です。
握り方はカーブとは違い、人差し指を折り曲げて握るらしいです。
アメリカ時代ではあまり投げなかったのですが、日本に来てからはストレートの次に多い球種となっています。
ハーマン投手のナックルカーブは、130km/h弱のスピードで、鋭く縦に曲がっています。
これが低めに集まると、おもしろいように空振りがとれます。
6月14日の中日戦ではこのナックルカーブで2三振を奪いました。
高めのストレートを見せ球にして、ナックルカーブで仕留めるという配球がよくみられます。
また、カウントをとる球としても有効です。
このナックルカーブがハーマン投手の最大の武器だと思います。
ハーマンのフォーム
こちらがハーマン投手のフォームです。
スローで横からの映像となっています。
下半身をうまく使って体全体で投げるというよりは、上体の強さを使って投げるフォームだと思います。
ただ、真上から投げ下ろすという感じないですね。
なので、近藤弘樹投手のような角度はないと思います。
背も高いのでもったいない気もしますね。
あとは、投げた後に右足を思いっきり蹴り上げることも特徴です。
来日当初はカルチャーショックも
1年目から活躍しているハーマン投手ですが、来日当初は文化の違いに戸惑うことも多かったみたいです。
まず、起用に波があることを挙げていました。
アメリカでは3連投したら2日休みがある、というように比較的規則正しいです。
一方日本の場合は4連投、5連投もあり、逆に9日間投げないこともある、というように不規則なのが特徴です。
また、一番のカルチャーショックは投げ込みの多さだったと言います。
日本ではとにかくみんなよく投げるという印象だったようです。
アメリカでは肩・肘は消耗品と考えられているので、量より質が大事という教育を受けてきたので、当然といえば当然ですよね。
しかし、そうした環境の変化にも対応し、ここまでは安定感ある成績を残しています。
まとめ
以上、ハーマン投手について書いてきました。
松井裕樹投手が2軍にいる今、ハーマン投手が一番の頼りです。
これからもそのナックルカーブで安定感あるピッチングを続けてほしいですね。