今野龍太投手は、楽天の中で数少ない地元・宮城県出身の選手です!
高卒で入ってきて現在入団5年目を迎えています。
同期には松井裕樹投手、内田靖人選手など甲子園を沸かせた同級生がいます。
そんななかで、今野投手はどんな野球人生を歩んできたのでしょうか。
今回は、今野投手のプロ入りから現在までの道のりを書いていきます。
中学高校では抜きんでた存在
今野投手は、宮城県大崎市出身の23歳(1995年5月11日生まれ)です。
小学校2年生の時に地元のスポーツ少年団で野球を始め、岩出山中学校時代には軟式野球部に所属しました。
宮城県岩出山高等学校に進学後、1年生からベンチ登録されました。
この高校は甲子園出場がありませんが、この時点で部内では抜きんでていたことがわかります。
3年生だった2013年には、部員わずか11人で臨んだ春季宮城県北部地区大会での準優勝に導きました。
これによって、チームは30大会振り(東日本大震災直後で春の大会が中止された2011年を含めると31年振り)に春季宮城県大会出場となりました。
まさに校内のヒーローになったんですね!
県大会でも躍動
今野投手の活躍はそれだけにとどまりません。
宮城県大会の初戦で宮城県鹿島台商業高等学校打線から19三振を奪うなど、地区・県大会を通じて、登板6試合中4試合で2桁奪三振を記録しました。
結果、これらの大会通算で69奪三振を記録しました。
ただ、通算53イニングで43安打24失点と、失点は多かったようです。
それでも全6試合を1人で投げ抜くとともに、1完封を含む4完投勝利を記録した。
絶対的なエースだったんですね。
3年夏の宮城県大会では、宮城県米谷工業高等学校と対した初戦(2回戦)で、6者連続を含む16奪三振とノーヒットノーランを達成しました。
甲子園出場こそ果たせませんでしたが、堂々たる成績を残しました。
もし強豪校に行っていたら、かなり注目されていたでしょうね。
そして2013年のドラフト会議で東北楽天ゴールデンイーグルスから9巡目で指名され、プロ入りしました。
会議前日に今野投手の投球をビデオで見た故・星野仙一監督が、「面白い。ええやないか」と評価したことで指名が実現したそうです。
今野投手の特徴
今野投手はプロ入り後、 ウエイトトレーニングや下半身強化に取り組んだ結果、球速が153キロまでのびました!
この速球が最大の武器となっています。
球速は速いものの、フォームは力投型ではなく、軽く投げているようにみえます。
4/1 楽天生命パーク宮城#今野龍太 pic.twitter.com/ppF9AQHbGT
— TOHOKUGREEN (@TOHOKUSUMMER) 2018年4月2日
なので打者にとっては速く感じるフォームだと思います。
テンポもいいので、ツボにはまったらすいすい投げられるタイプだと思います。
変化球はスライダーとフォークを持っているようです。
本人は変化球の制球力を課題にあげています。
フォークのリリースのしかたをチームメイトの久保投手に聞いたりして、試行錯誤しているようです。
1年目でプロ初登板
今野投手は、2014年8月17日にプロ入り後初の一軍昇格を果たしました。
そして、8月21日にプロ初登板を果たしました。
高卒では1年目に1軍で投げられるのは異例のことです。
それだけ星野監督はじめ首脳陣が評価していた証です。
テンポの良いピッチングで、1回を無失点に抑えました。
その後は振るわず、現在までの4年間で8試合しか登板がありません。
しかし、とくに星野監督は今野投手にかなり期待していたようですね。
今野投手が2年目のときの1軍での登板を見た後、「今野、いいぞ」と報道陣に漏らしていたそうです。
今野投手はその後、左ひざのけががあり、育成契約を経るなど苦労を重ねました。
しかし、リハビリを経て2017年に再び支配下登録されました。
背番号も98と新たにし、リスタートを切りました。
そのときも1軍で登板したのですが、1回3失点という結果に終わり、その後は2軍生活が続いています。
今シーズンはファームで好調
ここまでは満足いく成績が残せていない今野投手ですが、今シーズンはファームで好調です。
5月31日現在、防御率1.61と安定したピッチングを続けています。
勝ちパターンでの登板が増えていることは自信につながっているようです。
星野監督の期待に応えなければと、今野投手は1軍で結果を残さなければならないと頑張っています。
6月7日に1軍昇格、翌日に今シーズン初登板!
6月7日、松井裕樹投手が登録抹消された影響で、今野投手にチャンスが回ってきました。
その日は登板がありませんでしたが、早い時期でチャンスが回ってきたことは良かったと思います。
そして、6月8日に今シーズン初登板を果たしました!
先発の辛島投手の後受け登板しました。
1アウト満塁から犠牲フライを打たれて以降は、一人のランナーも出さずに2回無失点と好投しました!
最後の鈴木誠也選手の当たりはヒヤリとしましたが・・・。
それでもストレートを中心に強気のピッチングを展開し、2回で3奪三振をとりました。
6月13日の中日戦にも3点ビハインドの9回に登板しました。
フォアボールのランナーを出したものの、ダブルプレー、三振で無失点におさえました。
この調子で実績を積み上げていってほしいですね。