3月26日、楽天は濱矢廣大投手との交換トレードで、DeNAの熊原健人投手を獲得したと発表しました。
シーズン開幕直前という異例の時期でのトレードでしたね。
先発投手が不足している楽天と、左の中継ぎの強化を課題とするDeNAの思惑が一致した形です。
両投手にとっても、これまで鳴かず飛ばずだったので、環境を変えるいいトレードになったのではないかと思います。
今回は、熊原投手について経歴や、球速・フォームなどをみていきたいと思います。
熊原投手の経歴
こちらは入団会見の様子ですね。
熊原選手の入団会見、ユニのボタン1個ずれてて直してもらったり、袖が出てるから引っ込めたり、帽子自分でかぶっちゃったから「被らせるところ下さい」って被り直ししたり、こんな可愛い入団会見ないなってくらい微笑ましかったな😂
ようこそ、イーグルスへ!☺️#rakuteneagles pic.twitter.com/pvRdWlI3BG— さき@鷲垢 (@sk_102314) 2019年3月27日
まず、熊原投手の経歴をみていきたいと思います。
熊原投手のプロフィール
こちらがプロフィールになります。
生年月日:1993年10月19日
身長体重:178cm/85kg
出身地:宮城県角田市
守備位置:投手
右投左打
仙台大学→DeNA(2015年ドラフト2位)→楽天
地元・宮城県出身ですね。
大学も仙台大と、生まれも育ちも宮城です。
そして実家はなんと室町時代から18代にわたって続く神社だそうです。
室町っていうと400年以上前ですからね。
すごい由緒ある神社ですね。
熊原投手の選手としての経歴
熊原投手は小学校6年から野球を始めたそうです。
割と遅めですね。
早い子だと小学校入ったばかりくらいからもう始めてますもんね。
北角田中学校時代にも軟式野球部に所属しました。
柴田高校進学後も野球を続けましたが、甲子園には出場できませんでした。
しかし、地元の仙台大学から誘いを受け、大学でも野球を続けます。
このとき、神社の跡取りになるか進学するかで、だいぶもめたようです。
それでも家族の理解もあり、野球を続けることができました。
そして大学時代にその名をとどろかせます。
2年生までは鳴かず飛ばずでしたが、3年時の春季リーグ戦では、エースとして4勝0敗、防御率1.71の成績を残し、MVPとベストナインを獲得しました。
チームの67シーズン振りのリーグ優勝と、チーム初の全国大会(第63回全日本大学野球選手権大会)出場に大きく貢献しました。
67シーズン振りって、30数年ぶりってことですよね。
これはすごいですね。
しかもチーム初の全国大会出場ですから、仙台大のレジェンドといってもいい存在ですね。
熊原投手の快進撃はまだまだ止まりません。
まず、3年秋には東北学院大学戦でノーヒットノーランを達成しました。
また、4年春にはリーグ戦で4勝0敗、防御率0.63という快刀乱麻の成績を収め、2度目のMVPを獲得しました。
さらに、秋季リーグ戦に2勝1敗、防御率1.05の成績で2度目のベストナインに選出されました。
リーグ戦通算では、23試合の登板で13勝4敗、153奪三振、防御率1.42という素晴らしい成績を残しました。
そしてその年のドラフトでDeNAからドラフト2位指名を受け、入団しました。
熊原投手の選手としての特徴・成績
続いて、熊原投手の成績や特徴をみていきたいと思います。
熊原投手の球種・フォーム
熊原選手の持ち味は何といってもストレートです。
最速152km/hのストレートは、球速以上の速さを感じます。
空振りが取れるので、カウントを取る球でも、決め球でも使えます。
このストレートを軸に、大きなカーブと縦スライダー、フォークなどをたまに交えながらピッチングします。
あくまでもストレートが主体ですね。
大学時代を見る限り、かなり質のいいストレートに見えます。
こちらがフォームになります。
腕を上げた状態のまま足も高く上げていますね。
かなりダイナミックなフォームです。
球速も出るわけですね。
実家が神社であることにもちなんで、「神主投法」とも呼ばれています。
ただ、制球力に難があり、2017年からフォーム改造に取り組んでいます。
熊原投手の成績
こちらは、プロ入り後の熊原投手の成績です。
年度 | 所属球団 | 登板 | 勝利 | 敗北 | 防御率 | 完投 | 投球回 | 被安打 | 被本塁打 | 与四死球 | 奪三振 | 暴投 | 失点 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | DeNA | 18 | 1 | 1 | 4.97 | 0 | 29 | 31 | 0 | 16 | 25 | 2 | 18 | 16 |
2017 | DeNA | 4 | 3 | 1 | 5.40 | 0 | 20 | 23 | 6 | 12 | 17 | 1 | 16 | 12 |
見ての通り、目立った成績を残せていません。
大学時代の活躍がうそのようですね。
やはりプロとアマチュアには大きな差があるんですね。
2018年は1軍登板がありませんでした。
おそらくフォーム改造に時間がかかったためと思われます。
ただ、もっているものは一級品だと思うので、あとは制球力upと、自分に合ったフォームを見つけることだと思います。
こちらは、DeNAでのピッチングです。
成績は出ていませんが、これだけ見ると、かなりの好投手だという印象です。
ストレートが伸びてますし、カーブもフォークのような落差ですよね。
DeNAがなぜ彼をトレードに出したのか、不思議ですね。
楽天としては思わぬ掘り出し物を獲得できたかもしれません。
まとめ
以上、新加入の熊原投手についてみてきました。
楽天の数少ない地元出身ですし、イケメンです。
これは活躍すればすぐ人気が出る選手ですね。
野球選手としての素材も一級品ですし、非常に楽しみな選手です。
問題は起用法ですね。
いきなりローテーションで投げさせることはないと思いますが、近いうちに先発として試すと思います。
今シーズンはこの熊原選手にも注目してみていきたいですね!