西巻賢二選手は、2018年からプレーするドラフト6位ルーキーです。
福島県出身、宮城仙台育英高校卒業の、生粋の東北人選手です。
さらに、楽天イーグルスジュニア出身の初のプロ野球選手となりました!
まさに生粋の楽天イーグルス戦士です。
こういう地元出身の選手は大事に育てていってほしいですね。
高卒ルーキーでまだあどけなさが残る西巻選手ですが、6月16日には初の1軍昇格も果たすなど、順調に成長しています。
#楽天 6位ルーキーの #西巻賢二 内野手(19=#宮城 #仙台育英)が16日、1軍に初昇格しました。阪神戦での出場機会はありませんでしたが、試合前練習では軽快な動きでノックを受け、ベンチから緊迫の投手戦を見守りました。#仙台育英 pic.twitter.com/PgMQwyN9WD
— 日刊スポーツ新聞社東北取材班 (@nikkan_tohoku) 2018年6月16日
twitterでも昇格が取り上げられていました。
今回は西巻選手について掘り下げていきたいと思います。
楽天ジュニア出身
西巻選手は福島県会津若松市出身です。
小学校2年生から野球をはじめ、6年生のころには楽天イーグルスジュニア(通称“楽天ジュニア”)でプレーしました。
楽天ジュニアは、NPB主催のトーナメント大会に出場するために結成されるチームです。
東北6県の何万人もの野球少年から、16人だけ選抜されます。
選手は、何段階もの審査を経て選出されます。
なので、この時点で選出される選手は相当なエリートです。
西巻選手の世代は、この大会では予選リーグで敗退してしまいました。
しかし、当時のメンバーの18人のうち、9人が甲子園出場を果たすという、優秀な世代でした。
秀光中等教育学校に進んだ西巻選手は、軟式野球部で3年生のときに全国大会で優勝しました。
そして、宮城の名門・仙台育英高校に進学しました。
仙台育英高校では輝かしい成績
仙台育英高校では、合計3回も甲子園に出場し、準優勝、ベスト8がそれぞれ1回ずつという、輝かしい成績を残しています。
西巻選手自身も1年夏からベンチ入りし、秋からはレギュラーとして活躍しました。
1年夏には2学年上に佐藤世那投手、平沢大河選手を擁するチームで準優勝を果たしました。
清宮幸太郎選手を擁する早稲田実業相手にも7-0で快勝するなど、強いチームでした。
そして自身の代では主将として夏の大会でベスト8に入る健闘を見せました。
このときも長谷川投手という、左のいいピッチャーがいましたね。
元ヤクルトの藤井秀悟投手や、ソフトバンク和田投手に似ているフォームで力強い球を投げていました。
この代は、長谷川投手を中心に守り勝つ野球を展開していましたね。
その中で西巻選手もファインプレーでチームを盛り立てました。
また、西巻選手も投手として投げており、140キロに迫る速球を投げていたそうです。
大阪桐蔭戦での奇跡の逆転劇
西巻選手の代の甲子園で印象に残っているのは大阪桐蔭戦でしょう!
大阪桐蔭との1戦はラジオで聞いていたのですが、9回2アウトになり、ランナーを出すも次の打者がゴロで「もうだめか」と思ったのですが・・・!!
相手のミスでセーフになり、そこから次のバッターが逆転のタイムリーを放ちました!
あの試合は大興奮でしたね。
まあその後、わざと蹴った蹴らないの話になって水をさしてしまいましたが・・・。
いずれにせよいい試合でした。
そのときも西巻選手はショートのレギュラーで主将として活躍しました。
甲子園通算では11試合で打率.304の成績を残しました。
楽天ジュニア出身選手で初のプロ入り
甲子園での活躍だけでなく、西巻選手は-18ワールドカップ日本代表にも選ばれました。
このように高校時代で輝かしい成績を残しました。
そして、2017年のドラフト6位で楽天イーグルスに指名され、入団しました。
このとき西巻選手はひとつの快挙を達成しました。
それは、楽天ジュニア出身で初のプロ野球選手になったことです!
これまでに20人ほどNPB球団のジュニア選手がプロ入りしていましたが、楽天イーグルスジュニアではまだいませんでした。
その意味でも西巻選手のプロ入りは楽天にとって大きな一歩です。
しかも入団先が楽天イーグルスというのも最高ですね。
キャンプ、ファームでもアピール
晴れてプロ野球選手となった西巻選手ですが、進撃はそれにとどまらず、キャンプでも好アピールをしました。
オープン戦の序盤でもヒットを放つなどアピールしましたが、後半になるつれて打率が落ち、守備固めや代走での起用が多くなり、結果開幕2軍となりました。
しかし、梨田監督はキャンプMVPの一人に選ぶなど、西巻選手を評価していました。
「守備に関しては自主トレで見て大丈夫だと思っていたが、『バッティングは非力なのかな?』と。それがね、思っていたよりも打ち返していた。非常に楽しみですね」
守備だけでなく、打撃にも光るものがあることをみせてくれました。
ファームでの成績
ファームでは6月23日現在、打率.227ですが、ホームラン5本・27打点と、長打力と勝負強さをみせています。
ただ、出塁率が.300、盗塁が4つと、本来期待されるリードオフマンとしての働きはあまりできていません。
長打力や勝負強さはあるに越したことはないですが、やはり西巻選手はリードオフマンとしてチームを引っ張る役割が適任だと思います。
そのために、盗塁と出塁率をもっと上げてほしいですね。
あとはエラーが16個と多いので、守備の確実性も課題ですね。
とはいってもまだ高卒ルーキーなので、焦らずに自身の課題をひとつずつつぶしていってほしいですね。
初の1軍昇格、プロ初出場は守備から
6月16日には、プロ初の1軍昇格も経験しました!
そして守備固めとしてですが、17日にプロ初出場を果たしました!
そしていきなりフライで守備機会が回ってきました。
その様子がtwitterでもアップされています。
テレビつけた瞬間西巻くん来た〜〜😂頑張れ😂
今日現地行けばよかった~後悔~。#西巻賢二 pic.twitter.com/YlE0ZvCFeh
— りぼん⚾︎ (@eagles_fight) 2018年6月17日
がっちりつかんで1アウト目をつかみました。
それにしても、代わったところに打球が飛びやすいというのは何でなんでしょうね?
9回にはショートゴロをさばきました。
19日にも守備機会がありましたが、打球は飛んできませんでした。
そして結局この2試合に起用されたのみで、20日に登録抹消となりました。
まとめ
西巻選手は小柄ですが、そのポテンシャルは大きいものがあります。
俊足、強肩、そして強打と、すべてを兼ね備えられる可能性があります。
ドラフト6位ですが、掘り出し物かもしれません。
しかも生粋の東北人・楽天ジュニア出身ということで、ぜひ大成してほしいですね。
高卒ルーキーで、本当にまだまだこれからなので、目先の結果にとらわれずに頑張ってほしいですね。