楽天では現在、リリーフ陣の再編成に迫られています。

去年圧倒的な活躍をみせた松井裕樹投手、福山投手がともに絶不調に陥り、2軍での再調整を強いられています。

両投手とも何年にもわたって楽天のリリーフ陣の柱として投げてきたので、勤続疲労もあると思います。

梨田監督は、その状況もふまえ、松井裕樹投手の先発再転向の可能性も示唆しました。

そんな中で、ファームでは小野郁投手がクローザーとして結果を残しています。

6月11日現在、防御率1.50、9セーブを記録しています!

今回は、小野郁投手が将来楽天のリリーフ陣の柱、ひいてはクローザーになってくれるかどうかについて、考えてみます。

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小野郁投手のプロ入りまで

小野郁投手は福岡県久留米市出身の4年目のピッチャーです。

同期には安楽投手がいます。

小学2年生から軟式野球をはじめ、中学からは硬式野球に転向しました。

西日本短大附属高校では1年生時の夏にベンチ入りし、秋にはエースになりました。

ストレートの最速は153km/hまでのびたそうです。

加えて高校通算25本塁打の長打力も兼ね備え、2刀流としてプレーしていました。

しかし、甲子園出場はありませんでした。

目だった実績のなかった小野投手ですが、楽天イーグルスからその高い潜在能力を評価され、ドラフト2位指名を受けました。

ルーキーでプロ初登板

プロ1年目には、高卒ルーキーながらプロ初登板を果たしました。

西武戦で、3点ビハインドの場面で登板しました。

いきなり先頭バッターにフォアボールを与えました。

また、途中ボールがすっぽ抜けて大暴投をしていまうなど、かなり緊張していました。

結局この回2失点して、実力を発揮できませんでした。

小野郁投手のここまでの成績

小野投手の球種は、ストレートに加え、カーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークがあります。

中でもスライダーは自信のある球として多く使っています。

年度登板防御率投球回被安打被本塁打与四球与死球奪三振暴投失点自責点
2015414.405101410188
2016118.7813.120190731413
201729.00222001022

この表は年度別の小野投手の成績です。

ここまですべてリリーフ登板で、勝ち負けはついていません。

防御率をみてわかるように、ここまでは活躍できていません。

2016年には11試合に登板しましたが、2017年は2試合と登板数を減らしています。

つまり、今年は小野選手にとって勝負の年といえそうです。

今シーズンは、小野投手は1軍で4試合に登板し、防御率5.40の成績です。

奪三振は投球回を上回っています。

しかし、6月3日に登録を抹消されてしまい、2軍に戻りました。

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小野郁投手のフォーム

次に小野投手のフォームをご覧ください。

こちらのツイートの映像は、2018年のものです。

小野投手のフォームはテイクバックが大きいです。

テイクバックとは、腕をトップの位置(頭の位置)までもってくるまでの動きです。

これが大きいと、バッターから球が見えやすくなりますが、ボールに勢いをつけることができます。

解説者からは、腕のしなりが効いていると言われていました。

そう言われれば確かに、腕の振りは少し岸投手に似ている気がします。

岸投手も腕のしなりがすごいと言われている投手の一人です。

また、今年から投げるときに右足を足踏みしてから動作に入るようになりました。

これは、この方が勢いをつけるための体重移動がうまくいくから、とのことでした。

横からの角度の映像もありました。

ちょうど安楽投手と並んでいてわかりやすいのですが、安楽投手に比べて、体重移動のスピードが速くてより勢いをつけられています。

つまり、小野投手は下半身をしっかり使って投げられていると思います。

なので、球威も出せてケガのリスクも少ないフォームなのではないかと思います。

まとめ

今年も最速150キロを記録するなど、ストレートに力はありそうです。

また、映像で見せたチェンジアップももう少し低めに集めれば、もっと安定したピッチングができそうです。

いまはまだ成長途上ですが、数年後、安楽投手が先発で小野投手が試合を締めるという画がみられるかもしれませんね。

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