10月29日、楽天イーグルスは今シーズンの戦力外選手を発表しました。

その中に、かつて楽天の主力として活躍した聖澤諒選手も含まれていました。

盗塁王にも輝き、年齢も32歳とまだまだ現役でいけるので、これにはショックでしたね。

確かにここ数年は出場機会も減っていましたが、もう1年くらいは我慢してもよかったと思います。

この記事では、聖澤選手の楽天での功績をふり返ります。

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聖澤選手のこれまでのキャリア

聖澤選手は、長野県出身で國學院大學を卒業後、ドラフト4位で楽天に入団しました。

そして2008年からキャリアをスタートさせました。

こちらが年度別の聖澤選手の成績です。

 年度  試合  打席 得点 安打 本塁打打点盗塁犠打犠飛四球死球 打率 出塁率
200834497110351250.268.333
20097965141305153021.220.258
20101355777215064324241323.290.335
20111445595714324252213318.288.338
20121385957814144554124497.270.338
2013120491511232402190445.284.357
2014662092048117521204.264.348
20158628826650121541232.252.317
20169422932593193141112.294.335
20171112522958121221134.250.300
201827694120212041.194.254

聖澤選手の楽天時代を一言で表すと、“俊足巧打の外野手”となるでしょう。

特に足と守備でチームに大きく貢献しました。

2012年に盗塁王

聖澤選手は非常に足の速い選手で、楽天史上最も盗塁を決めている選手です。

その数197個。

2位以下の選手に100個もの差をつけています。

2011年と2012年に2年連続50盗塁を達成しました。

そして2012年には盗塁王のタイトルも獲得しました。

こちらの動画で聖澤選手の盗塁が見られます。

やはり速いですね~。

相手のキャッチャーも投げるのをあきらめるくらいのスピードです。

1試合3盗塁はなかなかないですよね。

速いだけでなく、スタートもいいんだと思います。

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守備の日本記録も

また、聖澤選手は守備の名手としても知られていました。

それを象徴する映像がこちらになります。

左中間に抜けそうな打球を見事にランニングキャッチしていますね!

田中将大投手もガッツポーズをみせました。

このような俊足を生かした広い守備範囲だけでなく、その正確さでも群を抜いていました。

聖澤選手は、外野手としての守備機会連続無失策の記録保持者です。

その数なんと、927回です。

守備率は4年連続で10割です。

イチロー選手ですら2年連続での守備率10割はないので、本当にすごいことだと思います。

ちなみに2位は、藤井栄治さんが1967年から73年にかけて記録した820回です。

聖澤選手が100回以上も離しています。

高い得点圏打率も魅力

盗塁と守備の記録に隠れていますが、聖澤選手は打撃でも優秀でした。

全盛期と言える2010年~2013年は4年連続で打率.270以上を記録しました。

主に1番打者として打席数が多かった中でのこの数字は、打率3割と同じくらい価値があると思います。

また、非常に勝負強い打撃をしていました。

2010年~2013年にかけて3年連続で得点圏打率3割を記録しました。

2012年には得点圏打率.373でチームトップの数字でした。

(得点圏打率については、楽天イーグルスの得点圏打率ランキングをご覧ください)

必殺仕事人といわれた高須洋介さんに次ぐ勝負強さといっても過言ではありません。

2010~2013年は4年連続で40打点以上稼いでおり、1番打者としては多い数字になっています。

聖澤選手というと、俊足巧打のリードオフマンというイメージが強いと思いますが、ランナーを返す役割にも長けていたとわかりますね。

転機は2014年

聖澤選手の転機は、2014年だと思います。

その前の年までずっと規定打席に達していたのが、2014年に打席数がガクっと落ちました。

特に大きなケガをしたわけではないのですが、体調不良や小さなケガが重なり、出場機会を減らしてしまいました。

盗塁数も5つと激減しました。

年齢も当時20代ですし明確な理由はわからないです。

ただこれ以降、あまりいい成績を残せなかったのが事実です。

まとめ

以上、聖澤選手の功績や記録をご紹介してきました。

聖澤選手は「実力以上のものを出せた11年だった。楽天でやれたことに悔いはない」とコメントしています。

今後は未定としていますが、年齢的にもまだできると思うので、ぜひ現役でやってもらいたいなと思います。

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