創設以来、楽天イーグルスには多くの好投手が在籍してきました。
岩隈久志、田中将大、永井怜、則本昂大、松井裕樹・・・。
この記事では、楽天イーグルスの防御率にまつわる記録をまとめます。
チーム防御率
まずは楽天のチーム防御率の記録です。
年度 | 防御率 | リーグ防御率順位 | シーズン順位 |
---|---|---|---|
2005 | 5.67 | 6 | 6 |
2006 | 4.30 | 6 | 6 |
2007 | 4.31 | 6 | 4 |
2008 | 3.89 | 4 | 5 |
2009 | 4.01 | 4 | 2 |
2010 | 3.98 | 4 | 6 |
2011 | 2.85 | 3 | 5 |
2012 | 2.99 | 3 | 4 |
2013 | 3.51 | 2 | 1 |
2014 | 3.97 | 5 | 6 |
2015 | 3.82 | 6 | 6 |
2016 | 4.11 | 5 | 5 |
2017 | 3.33 | 2 | 3 |
2018 | 3.78 | 3 | 6 |
投手のチームというイメージが強い楽天ですが、そうでもないですね。
初年度から3年連続でリーグでの防御率最下位です。
2008年に初めて防御率のリーグ最下位を脱出しました。
これは岩隈投手の200投球回で防御率1.87が大きく貢献していると思います。
2位になった2009年は意外と防御率悪かったですね。
先発3本柱が確立した年だったのですが、それ以外の投手がいまひとつだったのかもしれません。
優勝した2013年とリーグ3位の2017年は、やはり防御率も良くなっています。
最優秀防御率を獲得した投手
続いて最優秀防御率のタイトルを獲得した投手をご紹介します。
選手名 | 獲得年度 | 防御率 |
---|---|---|
岩隈久志 | 2008 | 1.87 |
田中将大 | 2011 | 1.27 |
田中将大 | 2013 | 1.27 |
岸孝之 | 2018 | 2.72 |
球団創設14年の歴史で4回も最優秀防御率を獲得しています。
これは本当にすごいことです。
確率で考えると0.08%程です。
楽天が投手王国と言われる所以でしょう。
岩隈久志投手、田中将大投手はその中でも防御率1点台での獲得なので、さらにすごいですね。
岸投手が2.72で高めに見えますが、この年はパリーグで岸投手が唯一の防御率2点台でした。
また、2011年から数年は“飛ばないボール”の時代だったので、一概には比べられません。
それでも田中将大投手の1.27はすご過ぎですけどね。
年度別防御率No.1投手
続いて年度別の楽天イーグルス内での防御率ベスト3をご紹介します。
年度 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
2005 | 岩隈久志 4.99 | ||
2006 | 一場靖弘 4.37 | 山村宏樹 5.35 | |
2007 | 朝井秀樹 3.12 | 田中将大 3.82 | |
2008 | 岩隈久志 1.87 | 田中将大 3.49 | 朝井秀樹 4.38 |
2009 | 田中将大 2.33 | 岩隈久志 3.25 | 永井怜 3.42 |
2010 | 田中将大 2.5 | 岩隈久志 2.82 | 永井怜 3.74 |
2011 | 田中将大 1.27 | 塩見貴洋 2.85 | |
2012 | 田中将大 1.87 | 美馬学 3.08 | |
2013 | 田中将大 1.27 | 則本昂大 3.34 | |
2014 | 則本昂大 3.02 | 辛島航 3.79 | |
2015 | 則本昂大 2.91 | ||
2016 | 則本昂大 2.91 | 塩見貴洋 3.89 | 美馬学 4.30 |
2017 | 則本昂大 2.57 | 岸孝之 2.76 | 美馬学 3.26 |
2018 | 岸孝之 2.72 | 則本昂大 3.69 |
※規定投球回に達した投手に限っています。
2005年、2006年はトップでも防御率4点台と厳しい状況でしたね。
岩隈投手ですら4.99でしたからね。
この年は岩隈投手しか規定投球回に達しませんでした。
しかし年が進むにつれて防御率も良化していきました。
2009年~2013年は田中将大投手が5年間防御率トップを守り続けました。
まさに絶対的エースですね。
数字が証明しています。
2014年からは田中投手がメジャーリーグに移籍し、則本投手が一気にエースへと飛躍しました。
2014年から4年連続でチーム内防御率トップでした。
奪三振のイメージの強い則本投手ですが、防御率でもチームトップを4年連続で続けましたね。
それが2018年は岸孝之投手がチームトップで、最優秀防御率のタイトルも獲得しました。
リリーフ投手の防御率
続いて、リリーフ投手の防御率をみていきたいと思います。
リリーフ投手はほぼ規定投球回には達しないので、あまりその防御率は注目されることはありませんが、先発投手よりいい数字になるのが一般的です。
40試合以上登板の投手に限ってみていきたいと思います。
年度 | 1位 | 2位 | 3位 |
---|---|---|---|
2005 | 吉田豊彦 50試合/3.40 | 福盛和男 49試合/3.57 | |
2006 | 福盛和男 50試合/2.17 | 小倉恒 58試合/2.18 | 吉田豊彦 41試合/3.19 |
2007 | 渡邉恒樹 65試合/3.40 | 有銘兼久 52試合/4.17 | |
2008 | 川岸強 54試合/1.94 | 有銘兼久 66試合/2.05 | 小山伸一郎 54試合/3.72 |
2009 | 小山伸一郎 56試合/2.97 | グウィン 47試合/3.56 | 有銘兼久 54試合/ 5.15 |
2010 | 青山浩二 41試合/1.72 | 片山博視 53試合/1.88 | 小山伸一郎 55試合/2.41 |
2011 | 青山浩二 51試合/2.79 | 小山伸一郎 50試合/2.88 | 片山博視 59試合/3.43 |
2012 | 小山伸一郎 57試合/1.99 | 青山浩二 61試合/2.51 | ハウザー 58試合/3.17 |
2013 | 青山浩二 60試合/3.43 | 小山伸一郎 45試合/3.94 | |
2014 | 福山博之 65試合/1.87 | 西宮悠介 46試合/3.17 | |
2015 | 松井裕樹 63試合/0.87 | 福山博之 65試合/2.76 | 青山浩二 61試合/2.81 |
2016 | 金刃憲人 54試合/2.38 | ミコライオ 45試合/ 2.38 | 福山博之 69試合/2.71 |
2017 | 高梨雄平 46試合/1.03 | 福山博之 65試合/1.06 | 松井裕樹 52試合/1.20 |
2018 | 宋家豪 40試合/1.73 | 青山浩二 52試合/1.85 | 高梨雄平 70試合/2.44 |
こちらの方は、割とばらけていますね。
先発投手に絶対的な選手がいるのとは対照的に、楽天はリリーフ投手には苦労してきました。
それでも2008年頃から勝利の方程式が確立しはじめ、中継ぎ投手の防御率も良くなっていきました。
特に青山投手や小山投手は、長らくブルペン陣の柱として投げていました。
そして2014年から覚醒したのが、福山投手です。
横浜から戦力外できて、2014年から4年連続で65試合以上に登板しました。
2015年は、ご存知・松井裕樹投手がクローザーに転向し、圧倒的な成績を残しましたね。
楽天に初めて絶対的なクローザーが誕生なりました。
2016年は今一つの成績でしたが、2017年は防御率1.20と復活しました。
そして2018年は、意外といっては失礼ですが、宋家豪投手がトップでした。
他にも青山投手が52試合に登板して防御率1.85で完全復活した年になりました。
まとめ
以上、楽天イーグルスの防御率の記録をまとめてきました。
防御率は、投手の能力をみる重要な指標の一つです。
個人的に楽天は投手王国になってほしいと思っているので、今後も防御率に注目していきたいと思います。