8月20日、楽天球団は元大リーガーの石井一久さんをGM(ゼネラルマネジャー)に就任させることを発表しました。

今年1月に星野仙一副会長が死去した後、楽天球団は編成を担う人材を探していました。

そこに白羽の矢がたったのが石井一久さんです。

しかしなぜ石井さんなのでしょうか。

自分自身、石井一久さんについてよく知りませんでした。

また、そもそもGM(ゼネラルマネージャー)とは何なのかもわかりません。

球団のHPをみても、具体的にどのような仕事をするのかは書かれていません。

そこで今回はこの2つについて調べました。

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石井一久さんについて

まずは石井一久さんについて調べました。

ヤクルト、ドジャースでエースとして活躍

石井一久さんは、日本とメジャーの両方で成績をあげた球界屈指の左投手でした。

1992年にヤクルトに入団し、5回の二桁勝利を達成しました。

こちらが全盛期のヤクルト時代の動画です。

最速156km/hを記録した剛速球と非常に曲がりの大きいスライダーを武器に活躍しました。

最多奪三振も2回取り、1998年には日本記録となる奪三振率11.047を記録した奪三振マシーンでした。

一方で、与四球が多く、通算で3シーズン、100四球を出すなど、制球力に難がありました。

そして2002年、メジャーリーグのドジャースに移籍しました。

メジャーでも制球難は変わらなかったものの、2002年に14勝、2004年に13勝と、二桁勝利を2回達成しました。

現役後年は技巧派投手に転身し、多彩な変化球を駆使して勝ち星をあげました。

野球界屈指の変わり者?

引退後、石井一久さんは様々な活動をされています。

タレントとしてテレビに出ることが多いです。

割と自由な発言をして皆を笑わせていた印象が強いですね。

ただ、ある番組で「人がいいとアップする確率が高い。とぼけた顔をしていると上がるし、ぎらついていると(球団の交渉相手が)構えてしまう」と年棒アップの持論もみせるなど、したたかな面もあります(笑)

吉本興業の契約社員になったことも話題になりました。

高卒採用枠での入社で、給料も「一般の高卒社員と同じ」とのことです。

吉本では、スポーツマネジメント部門で、スポーツ選手のマネジメントなどを行っているということです。

「アスリートのセカンドキャリアをしっかり組み立てられる仕組み」をつくることを目指しているそうです。

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GMとは?

さて、次はGM(ゼネラルマネジャー)についてです。

調べたのですが、難しくていまいちよくわからなかったですね。

同じゼネラルマネジャーでも国によってもスポーツによっても違うみたいです。

日本のゼネラルマネジャーはアメリカのものを真似しているので、まずはアメリカの方の定義です。

MLBにおけるGM(ゼネラルマネジャー)

メジャーリーグではGMはとても重要な役職とされています。

球団オーナーから用意された予算の範囲内で、チームの編成や方針の決定、選手や代理人との契約交渉、トレードやドラフトなどで誰を獲得するか、あるいは放出するか、誰をマイナーリーグから昇格させるかなどを決定していきます。

つまりチームのほとんどの権限はGMが有します。

なのでチームが強くなるにはGMの手腕にかかっているということです。

監督はGMの方針に忠実に従うだけの役職です。

なんか寂しいですね。

日本では、監督が球団の顔みたいなところがありますが、それとは真逆ですね。

僕だったら、自分が監督するチームのメンバーを決める権限がないのはつまらないですね。

日本プロ野球のGM(ゼネラルマネジャー)

日本でもメジャーリーグ流の球団管理方法が注目されてきており、それに伴いGM職を置く球団も増えてきました。

役割的にはまだあいまいではっきりした定義はわかりませんでしたが、アメリカのGMに近いと思います。

ただ、アメリカのように全権限があるわけではなく、あくまでチーム編成のトップという位置づけのようです。

なので、ドラフト戦略や選手のトレード、放出などをGMに一任するのではなく、現場の意見を聞いたうえでの意思決定すると思われます。

まして石井さんは楽天イーグルスとはほぼ関わりもないですし、いきなり全権利を与えるなんてことはしないでしょう。

wikipediaによると、現在日本プロ野球のGMは以下の方々になります。

王貞治(福岡ソフトバンクホークス、球団会長兼任)
高田繁(横浜DeNAベイスターズ)
吉村浩(北海道日本ハムファイターズ、2015年1月)
木田優夫(北海道日本ハムファイターズ、2015年1月-、GM補佐。2013年と2014年は石川ミリオンスターズGMと選手を兼任)
鹿取義隆(読売ジャイアンツ) 2017年6月13日 –
渡辺久信(埼玉西武ライオンズ)2017年1月 –
石井一久(東北楽天ゴールデンイーグルス)2018年9月-

アメリカと違うのは、プロ野球経験者がほとんどということですね。

吉村さん以外は皆プロ野球出身です。

素人目からみても、現場をわかってる人のほうがいんじゃないかと思います。

思えば日ハムは結構大胆なトレードをしていましたが、それもGMがプロ野球経験者じゃないことが影響しているんですかね?

なぜ石井一久さんがGMなのか

気になるのが、なぜ石井さんがGMになったのかということです。

これまで監督はおろかコーチもやったことがない人を、球団はなぜGMにさせたのでしょうか。

それは、石井さんのマネジメント経験と人脈を買ってのことだと思います。

先述のように、石井さんは吉本興業に入社し、マネジメントスキルを磨いてきました。

また、メジャーリーグの球団でプレーしたことから、アメリカにも太いパイプを持っていると言われています。

もちろん日本でも岸投手、涌井投手、菊池投手ら多くの後輩に慕われているそうです。

なので、広い人脈をもっていると思われます。

まとめ

石井一久さんとGMについて書いてきました。

GMは思っていた以上に大きな権限を持っていることがわかりました。

石井さんはもちろん現場のこともよくわかっている方なので、めちゃくちゃなことはしないだろうとは思います。

成功するかどうかは誰にもわかりません。

ただ、石井さん自身は、先述のように「アスリートのセカンドキャリアをしっかり組み立てられる仕組み」をつくることが目標です。

なので今回のGMもその糧にするつもりだろうと思います。

まだ44歳と若いことから、監督・コーチもそれに比例して若くなるかもしれませんね。

まあファンとしては勝つことが第一なので、とにかく結果を出してほしいですね。

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