9月11日、楽天イーグルスは安楽投手が先発でしたが、6回5失点と試合をつくれず、負けてしまいました。
最近はぼろ負けの試合が多く、来季に向けて若手選手起用にシフトしたとはいえ、もう少しいい試合を見せてほしいです。
一方この日は、ファームでは菊池安則投手が7回途中2失点と好投し、今季3勝目を挙げました。
一週間前に久しぶり勝利を挙げて、今回も好投し、ここに来て調子を上げてきています。
今回は菊池安則投手について、これまでの経歴や今シーズンの成績を書いていきます。
菊池投手のここまでの経歴
まず簡単に菊池投手について紹介します。
菊池投手は、茨城県出身の高卒11年目の選手です。
中田翔、由規、唐川世代ですね。
今は広島のタナキクマル世代ですかね(笑)
甲子園出場はありませんでしたが、3年夏の茨城県大会準決勝で16奪三振で完封勝利を挙げ、スカウトの評価をあげました。
そして2007年、ドラフト4位で楽天に入団しました。
そしてこれがここまでの菊池投手の実績です。
年度 | 球団 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 無四球 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | ホールド | 勝率 | 投球回 | 被安打 | 被本塁打 | 与四球 | 与死球 | 奪三振 | 暴投 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2010 | 楽天 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0.5 | 11 | 7 | 3 | 5 | 2 | 10 | 0 | 5 | 5 | 4.09 |
2011 | 楽天 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3.1 | 5 | 1 | 8 | 1 | 3 | 0 | 6 | 5 | 13.50 |
2012 | 楽天 | 4 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0.5 | 25 | 30 | 2 | 5 | 1 | 24 | 3 | 9 | 8 | 2.88 |
2013 | 楽天 | 14 | 5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 0 | 0 | 0.167 | 33.1 | 38 | 3 | 23 | 1 | 22 | 4 | 28 | 24 | 6.48 |
2014 | 楽天 | 12 | 8 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0.8 | 51.1 | 40 | 5 | 18 | 3 | 36 | 8 | 23 | 23 | 4.03 |
2015 | 楽天 | 18 | 17 | 0 | 0 | 0 | 4 | 5 | 0 | 0 | 0.444 | 103 | 96 | 5 | 42 | 5 | 71 | 5 | 47 | 43 | 3.76 |
2016 | 楽天 | 7 | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0.5 | 22.2 | 33 | 4 | 13 | 1 | 14 | 2 | 16 | 13 | 5.16 |
2017 | 楽天 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .--- | 7.1 | 8 | 0 | 4 | 0 | 9 | 1 | 7 | 4 | 4.91 |
2010年から一軍に出だしましたが、ここまでは鳴かず飛ばずですね。
2015年は4勝5敗ながら投球回103回、防御率3.76の成績でした。
この年がこれまでの菊池投手のピークです。
そこからブレイクするかと思われましたが、2016年からは故障もあり、登板数自体が減ってきています。
今シーズンの菊池投手
今シーズンの菊池投手は、残念ながらまだ一軍での登板がありません。
ずっと2軍です。
長年未完の大器と言われてきた菊池投手ですが、今年でもう29歳です。
ベテランに近づいていく中での2軍暮らしは厳しいものがあると思います。
ここまで22試合に登板して3勝2敗、防御率4.85です。
ファームでこの成績だと、正直厳しいですよね。
しかし、ここ2試合はいずれも試合をつくって勝利投手になっています。
こちらの表がその成績です。
日付 | 対戦チーム | 投球回 | 打者 | 投球数 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 与四死球 | 失点 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
9月3日 | 日ハム | 7 | 24 | 90 | 3 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 |
9月11日 | 巨人 | 6 2/3 | 26 | 85 | 6 | 0 | 2 | 2 | 2 | 0 |
とくに9月3日の試合は非常にいいピッチングをしました。
7回で9奪三振で無四球無失点ですから、完璧な内容といっていいと思います。
9月11日も6回までは無失点と、非常に良い投球をしていました。
これがもっと早くからできていれば、一軍に上がれたかもしれないですね。
菊池投手の投球スタイル
菊池投手は、いわゆる本格派投手だと思います。
最速149km/hのストレートが最大の武器で、佐藤義則投手コーチに「指にかかった時の球の強さは田中将大以上のものがある」とまで言わしめました。
テレビで見ていても、球速は140km/h台なのですが、垂れずにまっすぐ行ってズドンという感じの重い球を投げていました。
youtubeに菊池投手のピッチングがありました。
2015年なのでかなり前です。
最初のバッターは139km/hのストレートだったのですが、詰まっていますね。
それだけ威力があると思います。
フォーム自体は、癖のないオーソドックスなオーバースローです。
横から見た映像はこちらになります。
若干左腕の使い方がぎこちない気がしますが、癖のないバランスのいいフォームだと思います。
ただ、コントロールが良くないんですよね。
2013年とかは特にフォアボールで自滅することが多かったですね。
フォームは安定感があるのに、コントロールが定まらないので、メンタル面の弱さも指摘されています。
メンタルが弱いと指摘することはいいですが、じゃあどうすれば治るのか教えてくれよという感じですが。
まとめ
ここ数年は肩のケガもあり、うまくいかない時期が続いています。
決して満足いく成績ではないと思います。
ただ、田中将大投手を育てた佐藤コーチにあそこまでいわせるので、素材は一級品だと思います。
それを自信にして、来シーズンは何とか巻き返してブレイクしてほしいですね!