6月17日、楽天イーグルスは平石監督代行になってから初めて勝利しました。

そして、美馬投手がようやく今季初勝利を手にしました!

まさかここまで勝てないとは思ってませんでしたね。

本人も「本当にやっと勝てたな、という感じです」と言っていたように、勝てない時期が続いていました。

何と言っても去年は先発3本柱の1角としてエース級の活躍をしていましたから。

これで今季1勝6敗としました。

この数字だけみても、いかに今シーズン美馬投手が苦しんでいたかがわかりますね。

今回は、美馬投手の初勝利までの道のりを書いていきます。

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4月・5月は絶不調も6月は安定

美馬投手の月別の成績

防御率登板完投完封投球回打者被安打被本塁打奪三振奪三振率与四球与死球失点自責点
3月22.50100012138300.000055
4月5.0030002187819384.00621010
5月6.102000210.14813186.974087
6月1.80300112081161146.306054

3・4・5月は絶不調でした。

防御率が5点台、6点台なんて去年の美馬投手からは全く想像できません。

しかし、6月は持ち直して防御率1.80と安定したピッチングをみせています。

序盤の不調はもう脱したとみていいでしょう。

各試合の成績

続いて、美馬投手の各試合の成績です。

日付対戦相手投球回投球数被安打被本奪三振与四死球失点自責点勝敗
3月31日243830055
4月7日7109514233
4月14日西7133713344
4月21日453711333
5月16日4.186905366
5月23日6110413121
6月3日6107604321
6月10日799716033
6月17日7114304300

自信の開幕戦で2回5失点とノックアウトされましたが、以降はそこまで派手に失点はしていません。

4月21日に4回3失点で一度2軍に落とされました。

その後、5月8日の2軍戦で5回1失点の好投で、次の週からまた1軍の先発に復帰しています。

復帰直後は5回途中6失点でしたが、それ以降は4試合連続でQS(クオリティスタート:6回以上3失点以内)を達成しています。

奪三振は多くないですが、美馬投手は打たせて取るピッチングが真骨頂なので、そこは全く問題ないです。

全体としては、勝敗からイメージされるほどには内容は悪くないですね。

つまり、ここまで勝てなかったのは打線の援護が少ないこともあると思います。

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序盤はなぜ不調だったのか

以前の記事でも述べましたが、コントロールが良くなかったことが不調の原因だと思います。

フォアボールの数以上に、キャッチャーの要求通りに投げられていないことが多かったです。

なので、インコースに投げ切れない場面が多くみられました。

美馬投手はシュート系の球を操るピッチャーなので、インコースが使えないと戦っていけないと思います。

アウトコースだけで抑えるには限界があります。

インコースを責めるための精密なコントロールがなかったので、序盤は不調に陥ったと思います。

調子を取り戻した要因は?

ここ4試合でいずれも6回以上投げて3失点以内に抑えている美馬投手ですが、調子を取り戻した要因は何でしょうか?

不調の原因の逆ですね。

コントロールが良くなったことが一番だと思います。

球威はさほど変わっていません。

ただ、シュート系の球を右打者のインコースに積極的に投げられるようになりました。

また、左打者には外へ逃げていく球として有効に使えるようになりました。

阪神戦を例に挙げると、中心選手、特にこれまでの2戦でやられている中谷選手には徹底してインコースを責めていました。

結果的に3打数無安打と完ぺきに封じました。

これでカーブ系の球の緩急も活きてくるようになったと思います。

まとめ

やはり美馬投手の持ち味は、誰よりもインコースを使えることだと思います。

そしてそのコントロールはチーム一だと思います。

則本投手、岸投手ほどの球の威力はありませんが、インコース・アウトコースの出し入れで凡打の山を築きます。

やっと本来の美馬投手が戻ってきたなという感じがします。

まずはあと5勝して、自信の借金を0にしてほしいですね。

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