4月6日、ソフトバンク戦で則本投手が1000奪三振を達成しました!

3回に内川選手からフォークで4奪三振目を奪い、達成となりました。

おめでとうございます!

958回での達成は、巨人の杉内俊哉投手(979回1/3)を抜いて史上5番目の速さです。

ちなみに、4位は江夏豊さん(阪神)で、940回、3位は石井一久さん(ヤクルト)の913回、2位は野茂英雄さん(近鉄)の871回です。

そして1位は・・・阪神の藤川球児投手で、771回2/3での達成です。ダントツですね。

藤川投手は主にリリーフでの記録なので、単純に比較はできないと思いますが。

去年、8試合連続2桁奪三振を記録した則本投手ですが、上には上がいるもんですね~。

ただ、歴代5位のスピード記録はすごいです!

しかも年齢もまだ27歳と若いので、今後どれだけ奪三振数をのばせるかも楽しみですよね。

今回は、則本投手がなぜここまで三振がとれるのかを考え、奪三振記録はどれぐらいまで伸びるかを予想してみました。

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三振が取れる要因その1:ストレート

僕は則本投手の最大の武器は、ストレートだと思います。

スライダーやフォークといった変化球もすごいですが、やはりストレートの威力が一番大きいと思います。

去年の三振をとった球種も、222個のなかで、ストレートが83個、フォーク系が80個、スライダーが50個、その他が9個で、ストレートが一番多かったです。

さらに調べると、則本投手のストレートはただ速いだけではなく、ほかの凄さもあることがわかりました。

回転数はメジャー以上

則本投手のストレートは、回転数が非常に多いです!

楽天イーグルスは球場にトラックマンという球の回転数を図れる機械を置いていて、それによると、2017年の巨人戦で則本投手が投げた球の回転数は2544回転もしていました。

平均でも2300回転を超え、これはメジャー平均の2270回転を上回っています。

回転数が多いほど、ボールが落ちにくくなり、バッターがボールの下を振ることが多くなります。

則本投手のストレートは数字からみてもノビがあるとわかります。

“原点能力”が抜群

この“原点能力”は、野村克也元監督(ノムさん)が言っていることで、打者の外角低めにストレートを投げ込める能力のことです。

打者から一番遠いスポットに投げるので、困ったときにここに投げられれば有利ですよね。

則本投手は、この“原点能力”が新人のときから抜群です。

実際、プロに入ってからいくつもの三振を外角低めでとっています。

うなるような直球が、ズバッとキャッチャーの要求通りに外角低めに決まったときは、見ているこちらも快感です!

こちらの動画(youtube)で、そのコントロールの良さがわかるかと思います。

この”原点能力”の高さも、三振をとれる要因だと思います。

同じストレートでも緩急をつける

これはNHKの番組でやっていたのですが、同じストレートを投げるにしても、リリースポイントに差をつけることで、タイミングを外すことができると言っていました。

その差わずか10センチメートル。これで緩急をつけられるといいます。

プロ野球新記録を樹立した2017年6月1日の巨人戦、
3回表に坂本選手から奪った三振はそれを実践したものになっています。

まず、通常のリリースポイントのストレートで追い込みました。

そして、決め球にもストレートを選択し、今度はリリースポイントを前にずらしました。

コース的には真ん中に近い球だったのですが、坂本選手はタイミングがずらされ見逃し三振となりました。

同じストレートでもリリースポイントをずらすことで、打者のタイミングをはずしているんですね。

緩急をつけられるのは変化球だけではないんですね!

三振が取れる要因その2:メンタルの強さ

座右の銘が“弱気は最大の敵”という則本投手。

当然、則本投手の精神的な強さも三振を奪うのに役立っていると思います。

その心の強さはどこからきているのでしょうか。

根拠のない自信を持っている

則本投手は、高校時代は無名のピッチャーでした。

大学に入っても、4年生まで注目されませんでした。

それでも当時から、絶対に自分はプロになるんだと思っていたそうです。

なぜそう思えたのかはわからないそうですが、根拠のない自信があったようです。

この根拠のない自信がある人は、僕は強いと思います。

一般的に自信というのは、練習なり努力なりを積み重ねていって、つけていくものです。

しかし、こうした努力や練習によってつけた自信は、はがれ落ちてしまう可能性があります。

例えば、努力しなくなったり、練習しても結果がでないときですね。

対して、最初から自分に自信をもっていると、
何もはがれ落ちるものがないので、自信を失いようもないと思います。

自信があるのとないのとでは、パフォーマンスに大きな差ができるのは明らかですよね。

この根拠のない自信をもっていることが、則本投手のメンタルの強さを支えていると思います。

もちろん、卓越した技術をもっていることから来る自信もあるとは思いますが、それ以上に、もともと自分を信じていることが大きいと思います。

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奪三振記録はどこまでのばせるか!?

ここまで、4年連続で200奪三振以上を記録している則本投手ですが、
今後どこまで奪三振数を増やせるのでしょうか。

連続200奪三振は?

これは、1位はかなり遠い数字です。
金田正一さんの14年連続です。化け物ですね(笑)

ですが、則本投手の4年連続200奪三振もすごいことで、21世紀で初めてらしいです!

ちなみに2位は江夏豊さんなどで、7年連続です。

これなら可能性はありますね。

大変なことに変わりはないですが、あと3年続けてぜひ歴史に名を残してほしいですね。

通算奪三振は?

仮に28歳から30歳シーズンまでを平均200奪三振とすると、30歳までに1600奪三振になります。

そこから少し力が落ちるとして、31歳から35歳までのシーズンで平均150奪三振とすると、

33歳になるシーズンで2000奪三振を達成します!

35歳までには2300奪三振になります。

人生何があるかはわかりませんが、2000奪三振はほぼ間違いなくクリアするでしょう!

3000までとなると厳しいですね。40歳まで平均150奪三振を続けなければなりません。

則本投手の場合、大卒で入ってきているので、そこがネックになっていますね。

でも2500奪三振は達成できそうですね!

ちなみに、歴代1位は、金田正一さんの4490奪三振です。すごすぎますね・・・。

連続奪三振王は?

2014年から2017年まで4年連続で奪三振王のタイトルを獲得している則本投手ですが、これはプロ野球史上4人目の快挙です。

5年以上連続となると、6年連続の江夏豊(阪神)さんと鈴木啓二さん(近鉄)しかいません。

あと3年、奪三振王をとり続ければ、プロ野球史上初の快挙です!

則本投手は3年後でもまだ30歳なので、達成の可能性は十分あると思います。

まずは目下5年連続にむけて、頑張ってほしいですが、強力なライバルがいます。

西武の菊池雄星投手です。

菊池投手は去年、沢村賞級の活躍で、217個の三振をとりました。

今年も健在で、則本投手とタイトル争いすることは必至でしょう。

それでも、則本投手には頑張って、奪三振王のタイトルをとってほしいですね!

まとめ

新人から楽天の中心選手として活躍してきた則本投手ですが、もはや日本の奪三振王とよべる成長を遂げました。

将来的にはメジャーに行ってしまう可能性もありますが、できるだけ長く楽天のエースに君臨して、奪三振の記録を伸ばしていってほしいです!

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