2018年の日米野球に、楽天イーグルスから4選手が選ばれました。
松井裕樹投手・岸孝之投手・高梨雄平投手・田中和基選手です。
岸投手は意外にも初めての侍ジャパンでしたね。
実績十分だったのでこれまでも何回もあるかと思いましたが。
同じく初めて選出されたのが田中和基選手ですね。
田中和基選手は2018年に大ブレイクして、代表にも選ばれ、一気に名をあげましたね。
皆がんばってほしいですね。
今回はこれまでの楽天の選手の野球日本代表“侍ジャパン”での活躍をまとめていきたいと思います。
各大会での楽天イーグルス選手
まずは各大会で選ばれた楽天イーグルスの選手をまとめます。
対象とする大会は、WBC、オリンピック、日米野球、プレミア12です。
2006年日米野球 | 2008年北京五輪 | 2009年WBC | 2013年WBC | 2014年日米野球 | 2015年プレミア12 | 2017年WBC | 2018年日米野球 |
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小倉恒 | 田中将大 | 岩隈久志 | 松井稼頭央 | 嶋基宏 | 嶋基宏 | 則本昂大 | 岸孝之 |
福盛和男 | 田中将大 | 田中将大 | 銀次 | 則本昂大 | 松井裕樹 | 高梨雄平 | |
高須洋介 | 則本昂大 | 松井裕樹 | 田中和基 | ||||
鉄平 | 松井裕樹 |
投手を赤、野手を青で示していますが、やはり投手が多いですね。
楽天は投手のチームです。
選出回数は、田中将大投手、則本昂大投手、松井裕樹投手が3回で並んでいます。
松井裕樹投手はまだかなり若いので、選出回数ももっと増えるでしょうね。
2006年日米野球
まず2006年の日米野球ですね。
この年は楽天から4人も選出されています。
小倉恒投手、福盛和男投手、高須洋介選手、鉄平選手です。
ただ、野村克也さんが監督だったのと、辞退者が続出したことが影響しています。
まずは野手の成績です。
選手名 | 打数 | 得点 | 安打 | 打点 | 四球 | 死球 | 三振 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
高須洋介 | 10 | 2 | 2 | 0 | 1 | 0 | 3 | .200 |
鉄平 | 6 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | .167 |
当時高須選手も鉄平選手も3割をマークしていたのですが、あまり芳しくありませんね。
あまり真剣勝負という雰囲気でもないことも影響していたと思います。
続いて投手です。
選手名 | 投球回 | 安打 | 四球 | 死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
小倉恒 | 2 2/3 | 4 | 0 | 0 | 1 | 2 | 2 | 6.75 |
福盛和男 | 2 1/3 | 2 | 4 | 0 | 1 | 5 | 5 | 19.29 |
小倉投手、福盛投手が登板していますが、いずれも失点しています。
さすがメジャーリーガーといったところですかね。
2008年北京五輪
続いて、2008年北京オリンピックです。
この大会では田中将大投手のみが選出されました。
岩隈投手はこの年大活躍でしたが、選出が見送られました。
しかしもし選ばれていたら、21勝という凄まじい成績は残せなかったでしょう。
田中将大投手の成績は次の表です。
投球回 | 安打 | 本塁打 | 四 | 死 | 奪三振 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7 | 3 | 0 | 3 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
失点は0です。
投球回7で奪三振9もすごいですね。
北京五輪は総じてピッチャーの防御率が良くなかったので、田中将大投手の活躍は目だっていましたね。
2009年WBC
続いて、2009年のWBCです。
楽天からは岩隈投手と田中投手が選ばれました。
こちらが成績です。
選手名 | 登板 | 勝 | 負 | セーブ | 投球回 | 安打 | 本塁打 | 四球 | 死球 | 三振 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
岩隈 久志 | 4 | 1 | 1 | 0 | 20 | 12 | 1 | 6 | 0 | 15 | 0 | 0 | 3 | 3 | 1.35 |
田中 将大 | 4 | 0 | 0 | 0 | 2 1/3 | 3 | 1 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3.86 |
この大会は何と言っても岩隈投手でしょう。
MVPこそ3勝の松坂投手に譲りましたが、日本代表で最長の20投球回で防御率1.35という凄まじい成績を残しました。
こちらが詳細成績です。
対戦相手 | 起用 | 投球回 | 自責点 | 奪三振 | 与四球 | 与死球 |
---|---|---|---|---|---|---|
韓国 | 先発 | 5 1/3 | 1 | 5 | 3 | 0 |
キューバ | 救援 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 |
キューバ | 先発 | 6 | 0 | 2 | 1 | 0 |
韓国 | 先発 | 7 2/3 | 2 | 6 | 2 | 0 |
中でも準決勝のキューバ戦がすごかったですね。
強力打線を相手に6回無失点の快投を見せました。
岩隈投手の活躍がなければ日本は優勝できなかったです。
陰のMVPといわれるわけですね。
この試合のハイライト動画がありましたが、岩隈投手の好投があまりクローズアップされていないのが残念ですね。
一方の田中投手は、ほとんど登板機会がなく、個人的には悔しい大会となったと思います。
その分、シーズンでは15勝をあげチームの勝ち頭になり、挽回した形となりました。
2013年WBC
続いて2013年のWBCです。
楽天からは松井稼頭央選手と田中将大投手が選ばれました。
こちらが成績になります。
選手名 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁刺 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 | 失策 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
松井 稼頭央 | 6 | 12 | 11 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | .000 | 0.083 | 0 |
選手名 | 登板 | 完投 | 勝 | 負 | セーブ | ホールド | 投球回 | 安打 | 本塁打 | 四球 | 死球 | 三振 | 暴投 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
田中 将大 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 10 | 0 | 0 | 0 | 12 | 0 | 3 | 2 | 2.57 |
松井稼頭央選手は残念ながらノーヒットでした。
田中将大投手はあまり活躍できなかった印象ですが、それでも防御率2.57をマークしました。
この大会は前田健太投手がすごかったですね。
先発で防御率0.60をマークしていたので、もし優勝していたらMVPになっていたでしょう。
ただ、田中将大投手はWBCの借りを倍返しするかのように、シーズン24勝0敗を達成しました。
田中投手はどうもWBCの年は成績が良くなるというジンクスがあるようです(笑)
2014年日米野球
続いて、2014年の日米野球です。
この年は田中投手がメジャーに行き、代表の面子も様変わりしました。
嶋基宏、銀次、則本昂大の3選手が代表入りしています。
3人の成績です。
選手名 | 打数 | 得点 | 安打 | 打点 | 四球 | 死球 | 三振 | 打率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
嶋基宏 | 7 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | .143 |
銀次 | 8 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | .125 |
選手名 | 投球数 | 打者 | 投球回 | 安打 | 四球 | 死球 | 三振 | 失点 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
則本昂大 | 60 | 15 | 5 | 0 | 0 | 0 | 6 | 0 | 0 |
この日米野球で一際輝きを放ったのが、則本投手ですね。
当時の日米野球は大谷翔平選手の品評会的な見られ方をしていたのですが、則本投手はここで自己最速の155km/hをマークし、一気に名を挙げました。
投球のハイライトがありました。
5回パーフェクトの好投を見せて一気にスターダムへ駆けあがりましたね。
メジャーリーガーたちが大谷選手よりも則本投手をほめていたのが印象的でした。
2015年プレミア12
続いて2015年に開催されたプレミア12です。
アメリカ、韓国、キューバなど野球の強い12か国でトップを争った大会で、日本は優勝候補とされていましたが、勝率トップながら3位となってしまいました。
楽天からは、嶋基宏、則本昂大、松井裕樹の3選手が選ばれました。
各選手の成績です。
選手名 | 登板 | 完投 | 勝 | 負 | セーブ | 投球回 | 安打 | 被本塁打 | 与四球 | 与死球 | 奪三振 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
則本 昂大 | 4 | 0 | 1 | 1 | 0 | 6 | 7 | 0 | 1 | 1 | 8 | 0 | 0 | 4 | 4 | 6.00 |
松井 裕樹 | 4 | 0 | 1 | 0 | 1 | 3 | 7 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 2 | 6.00 |
選手名 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 打点 | 盗塁 | 犠打 | 犠飛 | 四球 | 死球 | 三振 | 併殺打 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | 失策 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
嶋 基宏 | 6 | 21 | 19 | 1 | 4 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 | 1 | .211 | .250 | .211 | 0 |
則本投手は日米野球ではよかったのですが、この大会では中継ぎでの起用となりました。
そして順調に投げてきたのですが、準決勝の韓国戦で4失点してしまい、負け投手となってしまいました。
松井投手も防御率6.00と、楽天の選手はこの大会ではあまり輝けませんでした。
一番良かったのは大谷選手ですね。
韓国に負けたときは、「なぜ大谷を変えたんだ!?」という議論が巻き起こりました。
2017年WBC
続いて2017年のWBCです。
この大会も楽天の選手はあまり輝けなかった印象が強いです。
ソフトバンクの千賀投手がすごかったですね。
楽天からは、則本投手、松井投手が出場しました。
こちらが成績です。
選手名 | 登板 | 勝 | 負 | セーブ | 投球回 | 安打 | 被本塁打 | 与四球 | 与死球 | 奪三振 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
則本昂大 | 2 | 0 | 0 | 0 | 3 2/3 | 7 | 1 | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 4 | 4 | 9.82 |
松井裕樹 | 3 | 0 | 0 | 0 | 2 2/3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
則本投手は各所でいいボールを投げていたのですが、なぜか打たれてしまったという印象です。
松井投手は中国戦はすごかったですが、ドジャース戦でサヨナラを打たれてしまった印象が強いです。
しかし公式戦では失点していません。
投球回が少ないので印象があまりないですが。
2018日米野球
続いて2018年の日米野球です。
岸孝之投手、高梨雄平投手、松井裕樹投手、田中和基選手が出場しました。
まず投手です。
投手 | 投球回 | 安打 | 本打 | 三振 | 四球 | 死球 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
岸孝之 | 4 1/3 | 4 | 1 | 5 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 | 6.23 |
松井裕樹 | 3 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3.00 |
高梨雄平 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 |
続いて打者です。
打者 | 打率 | 打数 | 安打 | 打点 | 本塁打 | 盗塁 |
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田中和基 | .083 | 12 | 1 | 0 | 0 | 2 |
全体的に、楽天の選手たちはインパクトを残せなかったですね。
特に田中和基選手にはもう少し打ってほしかったですね。
しかし柳田選手はすごかったですね~。