8月28日、29日の西武戦で、楽天は2夜連続の逆転負けです。

しかも両日とも3点差をひっくり返されるという大惨事です。

ファンとしたら怒れる展開ですね!

しかし、いいニュースもあります。

この2試合で、田中和基選手が今季15号&16号ホームランを放ちました!

28日は左打席、29日は右打席でのホームランとなりました。

8月29日時点で打率.294、ホームラン16本、打点36、盗塁19と大活躍ですね。

昨年茂木選手が記録した、“生え抜き日本人選手のホームラン記録(17本)”をほぼ確実に抜くでしょう!

まさかここまでやるとは思いませんでした。

必然的に新人王の可能性も見えてきました。

田中和基選手は2年目ですが、去年打席数が少なかったので、新人王の資格があります。

そこで今回は、田中和基選手が新人王を取れるかについて書いていきたいと思います。

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新人王とは

まず最初に新人王とは何でしょうか。

漠然とはわかりますが、正確なところはどうなのでしょうか。

wikipediaによると、新人王は正式名称“最優秀新人”と呼ばれ、日本プロ野球の選手表彰の一つです。

セ・パ両リーグで1人ずつ選ばれます。

その年の最も優秀な新人選手を表彰するもので、記者投票によって選ばれます。

記者投票というところがポイントですね。

プロ野球経験者が選ぶのではないので、成績の優秀さも関係ありますが、それで確実に選ばれるとも限りません。

人気とかインパクトなど他の要素もあるようです。

実際、2007年は田中将大投手が11勝7敗、防御率3.82で新人王になったのですが、岸投手もルーキーとして11勝7敗、防御率3.40の好成績を残していました。

防御率的には岸投手のほうが良かったのですが、ダントツで田中投手に票が集まりました。

新人王の資格

新人王の資格はこちらになります。

・海外のプロ野球リーグに参加した経験がない
・支配下選手に初めて登録されてから5年以内
・投手として前年までの1軍での登板イニング数が30イニング以内
・打者として前年までの1軍での打席数が60打席以内

これをすべて満たせば有資格者になります。

田中和基選手の昨年の打席数は59でした。

ぎりぎりでしたね(笑)

というわけで田中和基選手は新人王の資格があります。

過去5年の受賞者

過去に新人王を取った選手はどのような成績だったのでしょうか。

 年     氏名     所属      成績        氏名     所属       成績     
2008山口鉄也(投手)巨人11勝2敗2S 23H
防御率2.32
小松聖(投手)オリックス15勝3敗0S 3H
防御率2.51
2009松本哲也(野手)巨人打率.293 0本塁打
15打点 16盗塁
攝津正(投手)ソフトバンク5勝2敗0S 34H
防御率1.47
2010長野久義(野手)巨人打率.288 19本塁打
52打点 12盗塁
榊原諒(投手)日本ハム10勝1敗0S 6H
防御率2.63
2011澤村拓一(投手)巨人11勝11敗0S 0H
防御率2.03
牧田和久(投手)西武5勝7敗22S 1H
防御率2.61
2012野村祐輔(投手)広島9勝11敗0S 0H
防御率1.98
益田直也(投手)ロッテ2勝2敗1S 41H
防御率1.67
2013小川泰弘(投手)ヤクルト16勝4敗0S 0H
防御率2.93
則本昂大(投手)楽天15勝8敗0S 0H
防御率3.34
2014大瀬良大地(投手)広島10勝8敗0S 0H
防御率4.05
石川歩(投手)ロッテ10勝8敗0S 0H
防御率3.43
2015山崎康晃(投手)横浜2勝4敗37S 7H
防御率1.92
有原航平(投手)日本ハム8勝6敗0S 0H
防御率4.79
2016高山俊(野手)阪神打率.275 8本塁打
65打点 5盗塁
高梨裕稔(投手)日本ハム10勝2敗0S 1H
防御率2.38
2017京田陽太(野手)中日打率.264 4本塁打
36打点 23盗塁
源田壮亮(野手)西武.270 3本塁打
57打点 37盗塁

全体的に投手が多いですね。

パリーグは10年間で野手が1人だけです(2017年・源田選手)。

セリーグも野手は4人です。

投手の受賞者が多い中で、野手の田中和基選手は若干不利となるのでしょうか。

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新人王候補のライバル

続いて、ライバルチェックです。

今シーズンの新人王候補となりそうな選手を挙げていきます。

オリックス・山本由伸投手

まず最大のライバルとなるのが、オリックスの高卒2年目の山本由伸投手です。

最速154km/hのストレートと多彩な変化球が武器です。

特にカットボールとフォークが相当切れ味鋭いです。

こちらの動画にも紹介されています。

ソフトバンクや西武の強打者たち相手にもしっかり通用しています。

忘れてはならないのが、山本投手はまだ20歳ということ。

20歳でこれだけできることは本当にすごいと思います。

8月28日現在で、48試合に登板し、34ホールドポイント(HP)をあげ、防御率2.27です。

普通にすごすぎですね(笑)

34HPはリーグトップで、新人王どころか最優秀中継ぎの可能性すらあります。

もしこのタイトルをとられたら、新人王レースで田中和基選手は分が悪くなりそうですね。

田中和基選手にとって最大のライバルと思われます。

ちなみに、“由伸”は巨人の高橋由伸監督からとったわけではないそうです。

ロッテ・藤岡裕大

二人目のライバルは、ロッテのルーキー・藤岡裕大選手です。

藤岡選手は、田中和基選手と同じ“野手”です。

なので、田中和基選手にしたら、むしろ藤岡選手の方を意識しているんじゃないかと思います。

藤岡選手は右投げ左打ちのショートストップです。

大振りせず、コンパクトに鋭く振る巧打者タイプです。

守備でも柔らかな身のこなしでショートを守り続けています。

こちらがその動画になります。

藤岡選手の8月29日時点の成績は、112試合に出場、打率.249、ホームラン5本、打点38、盗塁14です。

試合数は藤岡選手のほうが多いですが、田中和基選手のホームランの多さが際立つので、僕が記者だったら田中和基選手に軍配をあげますね。

盗塁も田中選手のほうが多いですし。

というわけで、田中選手のほうが一歩リードな気がします。

まとめ

田中和基選手の新人王の可能性についてみてきました。

やはり最大のライバルは山本由伸投手ですね。

もうクライマックスシリーズも可能性が薄くなってきましたし、せめて楽天打線は山本投手と対戦したときは打ち崩してほしいですね。

たとえ新人王とれなかったとしても、田中和基選手はすごい選手です。

山田哲人選手や柳田選手みたいなスケールの大きさを感じますね!

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