楽天イーグルスは元来ピッチャーのチームです。
2005年の球団創設とまだ歴史が浅いですが、常に絶対的なエースが存在してきました。
エースが投げて守り勝つ野球をするのが楽天野球の基本的なスタイルです。
特に2008~2010年はその傾向が強かったですね。
今回は、楽天の歴代エースを紹介していきます。
また、最後に投票も用意しています。
一番好きな選手にぜひ投票してください!
初代エース・岩隈久志
まずは岩隈久志投手です!
新しいファンの方はご存じない方もいるかもしれませんが、楽天の初代エースとして活躍したのが岩隈投手です。
2005年の球団創設時からのメンバーで、当時分配ドラフトでオリックスに指名されたのですが入団を拒否して楽天にきてくれました。
岩隈投手の成績
まずは岩隈投手の成績です。
年度 | 先発 | 防御率 | 完投 | 完封 | 無四球 | 勝利 | 敗戦 | 投球回 | 被安打 | 被本塁打 | 与四球 | 与死球 | 奪三振 | 暴投 | 失点 | 自責点 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
'05 | 27 | 4.99 | 9 | 0 | 1 | 9 | 15 | 182.1 | 218 | 19 | 40 | 6 | 124 | 7 | 113 | 101 | 1.41 |
'06 | 6 | 3.72 | 2 | 0 | 0 | 1 | 2 | 38.2 | 43 | 4 | 12 | 1 | 16 | 0 | 18 | 16 | 1.42 |
'07 | 16 | 3.40 | 0 | 0 | 0 | 5 | 5 | 90 | 95 | 6 | 23 | 2 | 84 | 0 | 47 | 34 | 1.31 |
'08 | 28 | 1.87 | 5 | 2 | 3 | 21 | 4 | 201.2 | 161 | 3 | 36 | 4 | 159 | 4 | 48 | 42 | 0.98 |
'09 | 24 | 3.25 | 5 | 0 | 1 | 13 | 6 | 169 | 179 | 15 | 43 | 6 | 121 | 3 | 62 | 61 | 1.31 |
'10 | 28 | 2.82 | 4 | 1 | 2 | 10 | 9 | 201 | 184 | 11 | 36 | 12 | 153 | 1 | 68 | 63 | 1.09 |
'11 | 17 | 2.42 | 2 | 1 | 0 | 6 | 7 | 119 | 106 | 6 | 19 | 5 | 90 | 1 | 34 | 32 | 1.05 |
楽天入団前の近鉄時代からエースとして活躍してきましたが、楽天入団後はケガに苦しみ、当時の野村監督からはガラスのエースと揶揄されました。
しかし、2008年にその汚名を返上し、一気に大エースへと変貌を遂げます。
21勝4敗、防御率1.87、投球回201.2という絶対的な成績を残し、沢村賞も受賞しました!
21勝は1985年の佐藤義則以来23年ぶりの快挙でした。
この年の好成績の結果、WBC日本代表にも選ばれました。
そこでも大活躍をみせました。
松坂大輔、ダルビッシュ有と並ぶ先発3本柱として期待され、期待以上の成績を残しました。
大会最多の20投球回で防御率1.35という圧巻の数字でした。
個人的には大会MVPでもおかしくなかったと思います。
シーズンはWBCの疲労からくるコンディション不良で本調子ではありませんでしたが、13勝を挙げ、エースの役割を全うしました。
またこの年はチーム史上初のクライマックスシリーズ進出を果たした年で、大いに盛り上がりました。
ただ、シリーズ最後に岩隈投手が日ハム・スレッジ選手に打たれたホームランはすごく悲しかったですね・・・。
2010年も勝星にこそ10勝と恵まれませんでしたが、201投球回を投げ、防御率2.82の好成績を残しました。
2011年はメジャー行きの破断やケガもあり、17試合の先発にとどまりました。
ただこの年に開幕投手を務めたことで、楽天史上最多の6回の開幕投手の記録保持者になっています。
岩隈投手の投球スタイル
2008年に再ブレイクを果たしたのは、ケガからの復活も大きいですが、投球スタイルの変化も大きかったと思います。
それまではどちらかというとストレートの球威で押していくスタイルでした。
しかしこの年からは、とにかく球を低めに集めてゴロを打たせるということを徹底しました。
その結果、球数も少なくなり長い回を投げられるようになりました。
また、それまでは防御率は3点台だったのが、一気に1.87となり、球界屈指の安定感をもつようになりました。
この“安定感”こそが岩隈投手を象徴する言葉となっています。
その安定感はメジャーリーグに移籍してからも健在で、高く評価されていましたね。
また、非常に力感のないしなやかなフォームで投げることも特徴です。
ある解説者は2009年当時、2枚看板の岩隈投手と田中投手について、「田中は10割の力で投げる変化球投手で、岩隈は7割の力で投げる本格派投手だ」と評していました。
負けないエース・田中将大
二人目は、皆さんご存知・田中将大投手です。
もはや説明不要かもしれませんが、楽天初優勝の立役者となった絶対エースです。
最後の「あとひとつ」の合唱はすごかったですね~!
入団当初から“マー君”の愛称で親しまれてきました。
田中将大投手の成績
まずは田中投手の成績です。
年度 | 防御率 | 先発 | 完投 | 完封 | 無四球 | 勝利 | 敗戦 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁打 | 与四球 | 与死球 | 奪三振 | 暴投 | 失点 | 自責点 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
'07 | 3.82 | 28 | 4 | 1 | 0 | 11 | 7 | 0 | 186.1 | 183 | 17 | 68 | 7 | 196 | 10 | 83 | 79 | 1.35 |
'08 | 3.49 | 24 | 5 | 2 | 1 | 9 | 7 | 1 | 172.2 | 171 | 9 | 54 | 2 | 159 | 6 | 71 | 67 | 1.3 |
'09 | 2.33 | 24 | 6 | 3 | 0 | 15 | 6 | 1 | 189.2 | 170 | 13 | 43 | 7 | 171 | 3 | 51 | 49 | 1.12 |
'10 | 2.50 | 20 | 8 | 1 | 2 | 11 | 6 | 0 | 155 | 159 | 9 | 32 | 5 | 119 | 1 | 47 | 43 | 1.23 |
'11 | 1.27 | 27 | 14 | 6 | 4 | 19 | 5 | 0 | 226.1 | 171 | 8 | 27 | 5 | 241 | 7 | 35 | 32 | 0.87 |
'12 | 1.87 | 22 | 8 | 3 | 4 | 10 | 4 | 0 | 173 | 160 | 4 | 19 | 2 | 169 | 4 | 45 | 36 | 1.03 |
'13 | 1.27 | 27 | 8 | 2 | 1 | 24 | 0 | 1 | 212 | 168 | 6 | 32 | 3 | 183 | 9 | 35 | 30 | 0.94 |
入団当初から11勝と甲子園の活躍に違わず好成績を残しました。
それ以来大きなケガをすることもなく毎年結果を残してきました。
特に2011年は19勝5敗、防御率1.27、241奪三振、226.1投球回と、まさに神様のような成績を残しました。
そして伝説となった2013年の24勝0敗、勝率10割はプロ野球史上初の快挙でした。
新人王、最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率と数々のタイトルを獲得し、沢村賞にも2回輝きました。
また、援護率が高いことでも有名で、ノックアウトされたときも負けがつかないということが結構ありました。
2007年のルーキー時代には、野村監督から「マー君 神の子 不思議な子」という名言が飛び出しました。
田中将大投手の投球スタイル
田中投手の投球スタイルは、まずは気迫あふれる投球でしょう。
派手なガッツポーズや雄たけびは田中投手の代名詞とも言えますね。
そして技術的には、バランス型だと思います。
要するに、三振もとり、打たせてもとるスタイルです。
入団当初は三振を取りに行くスタイルでしたが、年々三振数を減らして打たせて取る投球に変化してきました。
しかし、2011年にスプリットを投げ始めたことで、再び三振数が激増し、三振も取れ、打たせてもとれるというバランスの良いスタイルを確立しました。
フォームも年々進化してきました。
2009年あたりまでは力んで投げていると盛んに言われてきました。
しかし年々力みが取れてきて、2011年にほぼ今のフォームが完成しました。
柔らかくかつ力強い、個人的には最も美しくてかっこいいフォームだと思いますね。
コントロールも年々良くなり、球界屈指の制球力の持ち主になりました。
まさに非の打ちどころのない投手といえるでしょう。
21世紀の奪三振王・則本昂大
3人目は、奪三振マシーンの現エース・則本昂大投手です。
今の楽天ファンで則本投手を知らない人はまずいないでしょう。
今や球界屈指のエースですからね。
則本投手の成績
まずは則本投手の年度別成績です。
年度 | 防御率 | 先発 | 完投 | 完封 | 無四球 | 勝利 | 敗戦 | 投球回 | 被安打 | 被本塁打 | 与四球 | 敬遠 | 与死球 | 奪三振 | 暴投 | 失点 | 自責点 | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
'13 | 3.34 | 25 | 3 | 0 | 0 | 15 | 8 | 170 | 142 | 14 | 51 | 1 | 6 | 134 | 4 | 65 | 63 | 1.14 |
'14 | 3.02 | 28 | 9 | 7 | 5 | 14 | 10 | 202.2 | 187 | 14 | 39 | 3 | 6 | 204 | 1 | 73 | 68 | 1.12 |
'15 | 2.91 | 28 | 3 | 1 | 0 | 10 | 11 | 194.2 | 176 | 14 | 48 | 0 | 4 | 215 | 6 | 68 | 63 | 1.15 |
'16 | 2.91 | 28 | 2 | 0 | 1 | 11 | 11 | 195 | 192 | 12 | 50 | 0 | 6 | 216 | 5 | 87 | 63 | 1.24 |
'17 | 2.57 | 25 | 8 | 2 | 0 | 15 | 7 | 185.2 | 148 | 11 | 48 | 1 | 3 | 222 | 12 | 63 | 53 | 1.06 |
2013年の新人時代から、ここまで5年連続2桁勝利をあげています。
また2018年現在、5回の開幕投手を務めています。
特筆すべきはやはり奪三振でしょう!
則本投手はここまで4年連続200奪三振を達成しています。
また、4年連続奪三振王です!
さらに2017年には、8試合連続2桁奪三振のプロ野球記録を樹立しました!
これだけでもう絶対的なエースだとわかりますね。
三振だけでなく、防御率も年々良化しています。
今年も奪三振王のタイトルは固いでしょう。
則本投手の投球スタイル
則本投手も田中投手同様、気迫を全面に押し出すタイプですね。
特にガッツポーズがすごいですよね。
技術的には、成績からもわかるように、三振をズバズバとるタイプです。
その奪三振を支えているのが、ストレートです!
岩隈投手、田中投手も良いストレートを持っていますが、則本投手のストレートはそれ以上です。
球速も最速158km/hですが、回転数も多く、非常に伸びのある球を投げられます。
それにフォークなど落ちる系の球を加えることで、あれだけ多くの三振を奪うことができます。
また、コントロールも良いのが特徴ですね。
特にアウトコース低めのストレートが良く決まります。
あれが決まったときは見てる方も非常に気持ちいいですね!
間違いなく球界屈指のストレートの持ち主です。
まとめ:あなたにとってのNo.1エースは?
以上、楽天の歴代エースを紹介してきました。
さて、ここまでを踏まえて、この3人の中で誰がNo.1エースなのかを決めたいと思います。
皆さんの投票によって決めたいと思います!
No.1だと思う選手に投票してください。
ぜひよろしくお願いします。
