7月16日、則本投手が後半戦初登板をしました。

5回を投げ3安打1失点だったのですが、わずか72球での降板となりました。

投球回が少なかったので三振も4つと少なくなりました。

コンディション不良からオールスター前に登録を抹消され、万全の状態で帰ってくるかと思いましたが、そうではありませんでした。

そしてその後、右ひじの違和感(張り)を抱えていることが報じられました。

5年連続の奪三振王に向けて、暗雲がたちこめている気がします。

今回は、則本投手の投球内容から今後についてみていきたいと思います。

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則本投手と奪三振

まず、年ごとの則本投手の奪三振数です。

年度奪三振タイトル
'13134
'14204奪三振王
'15215奪三振王
'16216奪三振王
'17222奪三振王

みてわかるように、4年連続で200奪三振を達成しています。

また、4年連続で奪三振王のタイトルを獲得しています。

もし5年連続を達成すれば、江夏豊さん・鈴木啓示に次ぐ歴代2位の記録になります。

それだけに、何としても最多奪三振のタイトルを獲得してほしいです。

7月16日の則本投手の投球内容

この日の則本投手の詳細な投球内容です。

球速(最速と平均球速)・球種の割合を示したものです。

    回     1  2  3  4  5 
平均球速141139140141137
球速Max143140142143139
ストレート104953
スライダー00165
フォーク00000
チェンジアップ31473
カーブ44102

パット見ただけでは、則本投手のデータとにわかには信じられないでしょう。

則本投手といえば、常に150km/h超のストレートを投げるイメージですよね。

この日は最速でも143km/hと、明らかに球威が不足しています。

セットポジションからの投球で、バランスを重視しているように見えました。

全く力投はしていませんでしたね。

球種の割合も変化球が多く、かわすピッチングをしていました。

フォークが0ですが、もしかするとフォークをチェンジアップだと誤認しているかもしれません。

それだけ球威がなかったですね。

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今年奪三振王を獲得できるのか?

今年の奪三振王争いの経過です。

順位名前チーム奪三振数
1則本 昂大113
2岸 孝之103
3菊池 雄星西82

則本投手が首位をキープしています。

いつも通りだったら今年も則本投手の奪三振王は堅いなとなるのですが、今日のピッチングがずっと続くとなると状況は変わってきます。

前年までは菊池投手が最大のライバルでしたが、今年は本調子ではないですね。

今年は岸投手がライバルです。

岸投手は奪三振王のタイトルはとったことがありませんが、年々奪三振数が多くなっています。

今年で34歳ですが、まったく衰えはみえませんね。

それどころか、このままいくと岸投手は史上最年長の沢村賞の受賞も見えてきます

いま防御率トップですが、奪三振王のタイトルもとれるとその可能性はグッと高まるでしょう。

それはそれで良いですね(笑)

ただ、則本投手の連続奪三振王も途切れてほしくないですね。

まとめ

則本投手は試合前、「できることをする」と言っていました。

試合後、右肘の違和感(張り?)を抱えていたことが明らかになりました。

あれはただの精神論ではなく、本当に体の状態が悪い中で、できることをやろうという意味だったんですね。

暗に万全の状態ではないことを示していたんですね。

こうなってくると、今後が心配になります。

ケガを抱えたままプレーすることになってしまうので。

一部の報道では「新境地」とか言っていますが、投球スタイルの変化ではないと思います。

ケガで仕方なくそういうスタイルになってしまっているのであって、意図的ではないでしょう。

まずは体を万全にしてから戻ってきてほしいところですが、奪三振王のタイトルもかかっているので、難しいところですね。

則本投手が奪三振王に輝くかどうか、今後にますます注目です。

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