内田選手がブレイクしつつあります。

5月23日のオリックス戦でソロホームランを放ち、今シーズン4本目としました。

今年でプロ5年目で、それまでの4年間で2本しか打っていなかったのですが、

今シーズンはすでにそれまでの通算ホームラン数を上回っています。

今回は、内田選手のここまでのホームランをふり返るとともに、今年ブレイクした要因を探っていきます。

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驚異的なペース

まずはその驚異的なホームランのペースについてです。

もともと、今シーズンはかなり期待されていました。

去年ファームでホームラン王と打点王を取り、さらに今シーズンのオープン戦では16試合に出場して打率.368(44-17)をマークして首位打者になりました。

しかし開幕してからなかなかヒットが出ず、フォームを崩して4月5日に2軍落ちしてしまいました。

その後ファームでは、打率.314(86-27)、4本塁打、18打点と調子を取り戻し、5月5日に再昇格を果たしました。

その後も結果はでていませんでしたが、5月13日のオリックス戦の第4打席に今季初安打となるホームランを放ちました。

そこから一気に打撃が開花していった印象ですね!

初ホームランから数えて9試合で4本塁打と、驚異的なペースでホームランを量産しています。

このままいけば、シーズン20本は軽く打つでしょう。

ホームランの内容

ここからは、内田選手のホームランの内容をみていきます。

まず第1号のホームランですが、甘く入ったフォークをとらえてレフトスタンド中段までもっていきました。

この時点では、内田選手は典型的な引っ張りのバッターだなと思っていました。

体格もあるし、パワーにまかせて打つタイプにみえました。

ところが、第2号となる楽天生命パーク宮城での一発は、ストレートに逆らわず流し打ちでライトスタンドまでもっていきました。

こちらがその動画です。

この一発だけではなく、第3号でも逆方向への一発をみせました。

この打席でも、外角のストレートに逆らわずにライトスタンドに放り込んでいましたね。

しかもこの球は決して甘いコースではなく、ボール気味の球でした。

それをホームランされると、ピッチャーは苦しいでしょうね。

元中日の監督の落合さんが、「逆方向に打てるやつは大成する」といっていましたが、まさにこれに該当するのではないでしょうか。

今後への期待をすごくもたせてくれる一発でしたね。

第4号は外寄りのストレートを引っ張ってレフトスタンドに放り込みました。

大きくて速い打球でしたね。

こういうホームランは見ててワクワクしますね。

これまでの内容を見てみると、レフトに2本、ライトに2本とバランスよく打っています。

力任せに打つだけではなく、高い技術も持ち合わせているということがわかります。

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今季覚醒した要因は?

しかし、それまで4年で2本しか打てていなかった打者が、どうして急に打てるようになったのでしょうか。

松井稼頭央選手との自主トレ

一つには、松井稼頭央選手との自主トレの影響があると思います。

これまでは自主トレを一人で行っていましたが、「一人でやっていると好きなトレーニングばかりやってしまうし、甘えが出てしまう」との思いから、去年までチームメイトだった松井稼頭央選手に弟子入りしました。

松井稼頭央選手といえば、強靭な肉体の持ち主であることが知られています。

その肉体の凄さを間近でみながら一緒にトレーニングすることは、非常に良い刺激になったことでしょう。

連日、午前8時から始まり、体幹トレーニング、ウェイトトレーニング、ティーバッティングなど6時間にわたって鍛えたそうです。

松井選手につきっきりで見てもらったようで、バッティングについてだけでなく、メンタル面や食事についてもアドバイスをもらったそうです。

この自主トレがいい影響を及ぼしたのは間違いないと思います。

去年よりもさらに体つきが大きくなって、筋肉質になった印象があります。

新しいライバルの存在

もう一つの要因として、新しいライバルの出現による危機感があると思います。

岩見雅紀選手と耀飛(あきと)選手です。

岩見選手は23歳、東京6大学野球で歴代3位となる21本のホームランを放ちました。

耀飛(あきと)選手は22歳、独立リーグでホームラン王と首位打者(打率.422)を獲得ししました。

打率.422はリーグ歴代最高を記録しました。

二人とも右の大砲候補として入団しています。

いままでもライバルがいなかったわけではないと思いますが、年が近くて同じタイプの選手が入ったことは大きな刺激になったことでしょう。

そうした危機感も、内田選手の今季の躍進につながっていると思います。

まとめ

内田選手の覚醒の過程と要因について探ってみました。

内田選手は間違いなく今後もホームラン数を伸ばしていくでしょう。

個人的には、2016年の広島の鈴木誠也選手くらいのブレイクを果たしてほしいですね。

それくらいの才能をもっていると思います。

しかもまだ22歳なので、今後長らく4番として楽天を引っ張っていってくれるようになれば最高ですね!

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