2014年、田中将大投手がヤンキースに移籍しました。
それから5年以上、ヤンキースの先発の柱として頑張っています。
日本時代に比べると絶対的ではなくなっているものの、これだけ安定して結果を残している日本人投手は他にいないと思います。
しかし、ファンとしてはそろそろタイトルをとってほしいですね。
この記事では、ヤンキースに移籍してからの田中将大投手のフォームの進化をまとめます。
2014年
この年は田中投手がメジャーリーガーに最もインパクトを与えた年でしょう。
初登板で初勝利をあげると、そこから日本時代同様に負けない投球が続きました。
完封も一つ記録しています。
5月20日に初黒星を喫するまで、6勝0敗でした。
初黒星後も崩れず、オールスター前までに12勝を挙げていました。
しかし、右肘じん帯の部分断裂で戦線離脱してしまいました。
このときは本当に残念でしたね。
もし怪我をしてなかったら、20勝もいけたと思います。
そうすればサイヤング賞に新人王・・・たらればを考えても仕方ないですね。
結局シーズン全体で13勝5敗・防御率2.77という成績でした。
とにかく、田中投手がメジャーに衝撃を与えたことは事実です。
本題のフォームはこちらになります。
僕には2013年のフォームと同じに見えます。
メジャーのマウンドは固いと言われています。
そのため、多くの日本人投手がストライドが日本時代より狭くなったのですが、田中投手は例外でしたね。
下半身主導で投げている印象です。
これだけスタンスが広くても上半身を安定させられることがすごいと思います。
個人的にはヤンキース時代では一番好きなフォームですね。
2015年
この年は、12勝7敗・防御率3.51でした。
前年に肘を壊して以降、打たれると盛んに「手術した方が良かった」論が出ていた時期です。
途中で右腕前腕の張りなどで離脱することもあり、決して良いシーズンではなかったです。
フォームがこちらになります。
2014年と比べて、テイクバックが小さくコンパクトになっています。
1:50あたりがわかりやすいと思います。
スタンスも前年より狭くなったようにみえます。
怪我をして以降、肘に負担の少ないフォームに変わった印象です。
やはり怪我さえなければ、と思ってしまいます。
2016年
この年は投球回が199.2回と初めて規定投球回をクリアしました。
また、成績も14勝4敗・防御率3.07でキャリアハイとなりました。
いまのところメジャーでの田中投手の最高の成績です。
この年に結果を出したことで、もう誰も肘のことを言わなくなりました。
そうさせた田中投手は本当にすごいと思います。
フォームがこちらになります。
フォーム的には、2015年とほとんど変わっていないと思います。
しいて言うなら少し上から腕が出ている気がします。
あとはますます安定感が増した気がします。
この年は、フォームよりも変化球に目が行きました。
1:15あたりをご覧ください。
シュートのような軌道でインコースで見逃し三振を奪っていますね。
いわゆるフロントドアというやつですね。
この年はこのツーシームが話題になりました。
いままでは極端にいうとスプリットだけが絶対的な決め球でしたが、この年はツーシームも決め球にすることで、投球の幅がより広がりました。
2017年
この年は好不調の波が非常に激しく、特に前半戦は5連敗を喫するなど、不安定な投球が目立ちました。
オープン戦では3勝1敗、防御率0.42を記録しましたが、シーズンに入ってから暗転しました。
シーズン全体では13勝12敗・防御率4.74という、メジャーに来てからワーストの成績になってしまいました。
ただ、ポストシーズンでは2勝1敗、防御率0.90という素晴らしい成績を残しました。
大舞台に対する強さは健在でした。
フォームはこちらになります。
最後の方にアストロズとのプレーオフがありましたが、普段よりかなり力を入れて投げているようにみえましたね。
2014年のフォームに戻ったかのような躍動感がありました。
しかし通常の試合では、2015,16年とほとんど変わらないと思います。
なぜ調子悪いかはこれだけ見てもわかりませんね。
当然、素人が見てもわからないような部分があるんでしょう。
相手打者も田中投手を相当研究しているでしょうし、それも成績が悪い要因の一つかと思います。
2018年
この年の成績は12勝6敗・防御率3.75でした。
昨年より良化しましたが、田中投手にしては防御率3.75は悪いですね。
投球回も156回と少なめでした。
シーズン全体では、今年も前半戦は苦しんでいました。
7回を投げ切った試合がなかったです。
後半戦には、自身3度目の完封勝利を記録するなど長い回を投げることが多くなりました。
フォームはこちらです。
やはり大きな変更点はないです。
微調整をしているのでしょうが、僕の目にはわかりません(笑)
田中投手クラスになると、非常に細かい部分での調整が勝負になってくるんだと思います。
なお、この年も田中投手はプレーオフで5回1失点と好投しています。
田中投手が大舞台に強いというデータが、また一つ加わりましたね。