池田隆英投手は2018年シーズン、開幕ローテーションに入りプロ初勝利を挙げるなど、飛躍への足掛かりとなったシーズンでした。

序盤は良いピッチングをしていましたが、その後は勝てなくなり、結局プロ初勝利の1勝のみとなってしまいました。

ただ、ピッチングの内容は来期以降への期待を持たせるものでした。

この記事では池田投手の2018年シーズンをふり返ります。

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池田投手の2018年の成績

こちらが池田投手の2018年の成績になります。

 年度 登板防御率セーブHHP完投完封勝無四球投球回安打本塁打四球死球三振暴投失点自責点
201815155.9104400042.26042102453328

1勝5敗、防御率5.91は決していい数字ではないですね。

ただこの1勝はプロ初勝利の1勝なので、その意味では非常に大きな一歩だったと思います。

続いて、池田投手の全試合の成績です。

 日付  対戦チーム 記録投球回打数球数被安打被本塁打奪三振与四死球失点自責点
4月1日ロッテ21452400242
4月8日ソフトバンク62393404111
4月15日西武6311061123255
4月22日オリックス52078501122
4月30日西武6291031105255
5月15日ソフトバンク52286500211
5月22日オリックス426119716555
5月25日ソフトバンクH138000000
5月27日ソフトバンクH1315000000
5月29日DeNA1928411264
6月1日ヤクルトH0210001100
6月5日巨人H1519100100
6月6日巨人1411100000
6月8日広島1732302133
6月13日中日1836401110

今シーズン3試合目の4月15日にプロ初勝利を記録しています。

強力西武打線を相手に勝ちをつかみました。

このときは6回5失点でしたが、厳密には7回途中5失点です。

7回に1アウトもとれなかったのでこうなっていますが、6回終了時点で1失点と、クオリティスタートを見せていました。

今シーズン防御率5.91の池田投手ですが、途中まで好投する試合も結構あったので、そこまで悪い印象はありませんでしたね。

詰めが甘いだけという感じでした。

ただ5月途中から中継ぎに回って以降は、かなり打たれていた気がします。

1回で全力投球するよりも、先発で長いイニングを投げるほうが良い気がします。

フォーム的にも池田投手は先発向きだと思いますね。

アジア・ウインターリーグでMVPを受賞!

シーズンでは6月に2軍落ちして以降、出番がなかった池田投手ですが、アジア・ウィンターリーグに出場しました。

アジア・ウィンターリーグは、日本、台湾、韓国(2012年リーグは不参加)の3カ国を中心とした東アジア地域の野球選手が台湾各地で試合を行うイベントです。

若手の育成を目的としています。

池田選手はこのリーグで実力をいかんなく発揮し、MVPを獲得しました。

その要因のひとつが、決勝で8回無失点10奪三振という快投を見せたことです。

総合成績は、2勝(大会3位)、防御率0.69(大会3位)、32奪三振(大会1位)という成績を残しました。

防御率0.69はすごいですね。

ただ上にあと2人いるのもすごいですが(笑)

池田選手はあまり奪三振の多いイメージではなかったですが、これをきっかけに三振も多く取れるようになると良いですね。

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池田投手のフォーム

個人的に、池田投手は非常に良いフォームだと思います。

特に腕の使い方がうまいなと思います。

こちらは池田投手の初勝利のときの映像です。

全体的な印象は、広島のレジェンド・黒田博樹さんに似ていますよね。

ボールを持った手がいったん頭の後ろに取り残されてから遅れて出ていくことがよくわかりますね。

これによって遠心力で球により力が加わり、また腕のしなりも生まれてきます。

池田投手はプロ野球の投手の中でも理想的な腕の使い方をしていると思います。

ただ、セットポジションでかなり球速が落ちることが課題です。

ランナー無しで投げているときは普通に144~147km/hは出ているのが、セットポジションになると140~143km/hぐらいまで球速が落ちていました。

どんなに良い投手でもセットポジションになるとある程度球威が落ちるものですが、池田投手の場合はその落ち幅が大きい印象でした。

これはおそらく、クイックモーションによって下半身の勢いがつけられなくなっているからだと思います。

実際、上の映像でもノーワインドアップで投げているときはゆったりとしたフォームで体重移動がしっかりできていますが、セットになると下半身の勢いをあまり感じませんよね。

クイックモーションでもいかに勢いを殺さずに投げられるか、これが池田投手の課題だと思います。

まとめ

以上、池田投手の2018年をふり返ってきました。

今シーズンはプロ初勝利はありましたが、それ以降は1軍の壁に阻まれてしまいました。

しかし、フォームをみるとわかるように投手としてのポテンシャルはかなり高いと思います。

また、ウィンターリーグでの活躍もありました。

個人的には来期ブレイクする選手の一人とみています。

古川投手と並んで先発ローテーションの一角になると思いますね。

あとはケガと体調にだけ気を付けてほしいですね。

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