渡辺直人選手は、西武ライオンズを戦力外になった後、今シーズンから楽天に復帰しました。

レギュラーではないのですが、出場した試合では印象に残る活躍をしています。

今回は、渡辺直人選手の2010年のトレードから楽天復帰までをふり返り、復帰後の活躍ぶりについても書いていきます。

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涙のトレードから現在までの道のり

まずは、渡辺選手の涙のトレード事件についてふり返っていきます。

そして、復帰するまでの道のりも書いていきます。

2010年の涙のトレード

渡辺直人選手は、2010年に突然トレードを告げられ、楽天イーグルスを去りました。

2007年の入団から4年間、渡辺直人選手は内野の要であるショートのポジションを務め、堅実なグラブさばき、流れるような送球でチームに貢献してきました。

2009年、2010年には2年連続でショートの守備率No.1でした。

攻撃面でも塁に出れば盗塁し、ときにはデッドボールもいとわないなど、フォア・ザ・チームを貫いてきました。

2010年も盗塁数は減りましたが、そこまで成績を落としたという感じでもありませんでした。

しかし、球団は渡辺直人選手をトレードに出しました。

同期入団した嶋選手をはじめ、鉄平選手、草野選手など多くの選手が「寂しい」と涙を流しました。

渡辺選手自身も涙し、「現実を受け入れるのに時間がかかりました」と話しています。

それでも、仲間たちの涙に心を打たれ、「いい選手になって、もっと野球がうまくなってチームに恩返しをする」と、新天地での活躍を誓いました。

溢れ出た楽天イーグルスへの思い

横浜移籍後は、楽天イーグルスに対する思いにはふたをして、チームのための全力プレーを貫いてきました。

横浜→西武と2球団をわたりあるいてきました。

その間、立場の変化もありました。

これまでのようにショートだけでなく、セカンド、サードも守り、ユーティリティプレイヤーとしての地位を確立していきました。

レギュラーではないものの、毎年しぶとく成績を残してきましたが、2017年に西武を戦力外になりました。

そのときに、これまでふたをしていた楽天イーグルスへの思いがあふれ出てきたそうです。

「もう一度東北でプレーしたい。現役でやるならイーグルスしかない。できないなら引退しよう」と心に決めたそうです。

そしてその想いが叶い、楽天から「再びイーグルスでプレーしてほしい」という電話がかかってきたそうです。

ついに8年振りに楽天復帰を果たしました。

復帰会見では、笑顔で「ただいま」とあいさつしていました。

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楽天復帰後、要所でみせる渋い活躍

現在の渡辺選手は、当時のようにレギュラーとしてチームを引っ張る存在ではありません。

しかし、代打の切り札や守備固めとして、チームを支える存在になっています。

良い場面で打つことも多く、当時よりもその存在感は増していると思います。

今シーズンの渡辺直人選手の成績をふり返ってみたいと思います。

2018年の渡辺直人の成績

渡辺選手は、今シーズンはレギュラーでこそありませんが、代打と守備固めで活躍しています。

次の表は今シーズンの渡辺選手の月ごとの成績です。

打率試合安打打点四球死球犠打
3 月.000100001
4 月.2141732200
5 月.1881432110
6 月.500210000

数字こそ上がっていませんが、ここぞという場面で打つことがあり、活躍が際立っています。

例えば、4月8日のソフトバンク戦では、9回に代打で出てきて、球界No.1クローザーのサファテ投手からタイムリーヒットを放っています。

また、4月13日の西武戦では、西武のエース・菊池雄星投手からタイムリーツーベースを放っています。

そこからしばらく活躍がありませんでしたが、5月24日のオリックス戦では2アウト1,2塁から貴重なタイムリー3ベースヒットを放ちました。

5月26日のソフトバンク戦では、9回2アウトのビハインドの場面からヒットを放ち、盛り上げてくれました。

6月3日も同様なビハインドの場面で代打で出てきてヒットを放ちました。

このようにチャンスや代打で打つことがけっこうあるので、活躍が目立っています。

今後も、チームがピンチのときに頼りになる存在でいてほしいですね。

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