第100回の夏の甲子園は、大阪桐蔭高校が史上初の2回目の春夏連覇を達成して閉幕しました。
しかしながら、マスコミの注目は大阪桐蔭よりもむしろ金足農業、特に吉田輝星投手に向いています。
イケメンで、公立のチームを率いて決勝まで行ったこと、4試合連続二桁奪三振を達成した怪物ぶりがその要因だと思います。
ワイドショーやニュースでもほぼ吉田投手の方に注目が集まっていますね。
優勝したのは大阪桐蔭なんですけどね。
さて、そんな吉田投手ですが、楽天ファンとしたら地元東北出身で人気も実力もある吉田投手をぜひ獲得してほしいと思います。
今回は吉田投手について書きつつ、楽天は取りに行くべきかを冷静に判断していきたいと思います。
吉田輝星投手について
皆さんご存知かと思いますが、記録を残す意味でも吉田投手のプロフィールを書いていきます。
まず出身ですが、秋田県潟上(かたがみ)市です。
高校野球では、東北の高校の選手でも出身は関西や関東のケースがありますが、吉田選手は正真正銘の秋田人です。
ファンとしてはやっぱりそういう選手はほしいですね。
小学生から野球をはじめ、中学では軟式野球部で県大会ベスト4になったそうです。
身長は176cmと、投手としては高くないですが、がっちりとした体格で補っています。
球速・質ともに高いレベルのストレート
最速150km/hのストレートが最大の武器で、1回戦の鹿児島実業戦でもストレートで多くの三振を奪いました。
鹿実ナインに「ワンバンするぐらいのボールがストライクになった」、「ストライクだと思ってもぜんぜん高め」という証言が飛び出すほど、ノビのあるストレートだったようです。
twitterにも上がっていました。
金足農
吉田輝星投手ピンチでもこのボール!
間違いなく今大会No. 1投手⚾️ pic.twitter.com/w2snUUwKKt
— 栄純@野球ビッグプレイ (@eijyun_BB) 2018年8月8日
プロ関係者も「直球の質は松坂大輔に匹敵する」と言っていました。
松井裕樹に並ぶ奪三振記録
吉田投手は、奪三振数の多さでも注目を集めました。
1回戦(vs鹿児島実業):14奪三振
2回戦(vs大垣日大):13奪三振
3回戦(vs横浜):14奪三振
準々決勝(vs近江):10奪三振
準決勝(日大三校):7奪三振
決勝(大阪桐蔭):4奪三振
4試合連続で二桁奪三振を達成しています。
これは2012年の松井裕樹投手以来6年ぶりだそうです。
ただ、準決勝、決勝と三振数を落としています。
これは吉田投手が全試合完投してきたからで、そこが気の毒だなと思います。
吉田投手のフォームは?
こちらの動画で吉田投手の投球フォームを確認できます。
県大会の映像がありました。
この動画を見る限り、吉田投手は、いわゆるオーソドックスなオーバースローだと思います。
くせのあるフォームでもないですし、きれいなフォームだと思います。
動画からはわからないですが、個人的に横からみたフォームが田中将大投手に似てると思います。
「吉田輝星 横から」「田中将大 フォーム」などで検索してみてください。
左足が「くの字」に曲がっているところはそっくりだと思います。
ただ一つ気になるのは、腕を前に押し出しているところです。
フォームを正面から撮った写真をみるとわかりますが、体の回転は斜めなのに、腕の回転は縦気味になっているので、体の回転の力を100%腕の振りに伝えられていないと思います。
腕の振りを体の回転と同じ方向にすれば、もっと球も速くなると思います。
楽天は吉田輝星を獲得すべきか
さて、楽天は吉田投手を獲得すべきなのでしょうか。
ファン目線からいうと、もちろん獲得すべきだと思います。
東北出身でし将来のエース候補とくれば、獲得しないはずがないですよね。
また、現メンバーを見ても、則本投手・岸投手という2大エースがいますが、後の世代がなかなかついてこれないのが現状です。
安樂投手も伸び悩んでいますし、古川投手ももう少し制球力をつける必要があります。
藤平投手は2年目でよくやっていると思います。
その意味でもう一人将来の先発の柱が欲しいです。
ここに吉田投手が入ってくれば、楽天の投手王国が保たれます。
地元出身でエースとなれば、それはそれはすごい人気となるでしょうね。
もちろん岩隈投手、田中将大投手、則本投手は人気も実力もトップのエースでしたが、やはり地元出身は特別だと思います。
もし吉田投手がプロ志望届を出したら、ほぼ間違いなく楽天はドラフト1位で指名するでしょう!
ただ、いくつかの壁があります。
大会前は大学進学予定
今大会でプロスカウトからの評価がうなぎのぼりとなった吉田投手ですが、大会前は進路をすでに決めていたそうです。
なんでも2年生のころに八戸学院大学の正村公弘監督の指導を受けてからピッチングが劇的に良くなったそうです。
このため、正村監督のもとならレベルアップができると考え、八戸学院大へと進学する予定だったそうです。
かなり明確な理由ですね。
いくら甲子園で実績を上げたとはいえ、その意思が揺らぐかどうかはわかりません。
巨人志望
また、吉田投手本人は楽天を志望していないようです。
好きな球団を聞かれたところ、巨人と即答し、「入りたい」とまで言ったそうです。
これは楽天ファンにとってはショッキングなニュースですね。
即答するということは、かなりの巨人ファンだと思います。
2007年の当時仙台育英の佐藤由規投手は楽天に入りたいと言っていたので、吉田投手もそうかなと思っていました。
しかも憧れの投手は則本投手と言っていただけに、余計にショックですね。
もし巨人に指名されなかったら、長野選手や菅野投手のように指名されるまで待つのでしょうか。
そうなったら楽天はもう手出しできないですね。
そこまで巨人にこだわってないことを願いたいです。
まとめ
吉田輝星投手について書いてきました。
間違いなく今大会No.1投手だと言えるでしょう。
今後、吉田投手が進路をどうするのか注目です。
ファンとしては吉田投手にはぜひ楽天に来てほしいですね。
しかし、吉田投手の人生なので、周りの声は気にせず進路を決めてほしいですね。