10月1日、ヤクルトは由規投手に戦力外通告しました。
奇しくもチームがCS出場を決めた日の通達でした。
由規投手といえば真っ先に思い浮かぶのが、仙台育英時代です。
当時の高校生最速の155km/hを出したとき、ものすごく盛り上がっていたのを覚えています。
楽天も指名しましたが、残念ながら外れてしまい、ヤクルトに行きました。
今回は、由規投手のここまでを振り返りながら、楽天入団の可能性について探っていきたいと思います。
由規投手の仙台育英高校時代
由規投手は華々しい高校時代でした。
僕の中では中田翔選手と並んで2大選手でしたね。
仙台育英高校のエースとして2年夏から3期連続で甲子園に出場しました。
登板5試合中4試合で二桁三振を奪っています。
中でもピークといえるのが2007年夏の智辯和歌山戦です。
こちらに映像があります。
9回2失点17奪三振でした。
球数150球を超えてもなお150km/hを計測する剛速球はすごかったですね。
当時高校生で最速となる155km/hもこの試合で計測しました。
ユニフォームが似ているせいもあると思いますが、振りかぶって投げる姿は松坂大輔投手を彷彿とさせますね。
まさに“主人公感”を漂わせていました。
地元仙台出身でぜひ楽天に・・・と思っていましたが、残念ながらくじに外れて獲得はなりませんでした。
プロ入り後すぐに活躍
鳴り物入りでプロに入った由規投手ですが、1年目から頭角を表します。
2回目の登板となった9月の巨人戦で6回2安打3失点8奪三振の好投でプロ初勝利を挙げました。
その後も順調に成長曲線を描いていき、3年目の2010年には12勝を挙げました。
球速もどんどん早くなっていき、2年目に157km/h、3年目に158km/h、そして当時の日本人最速の161km/hをマークしました。
これは大谷翔平選手が162km/hを出すまで日本記録でした。
映像でもありました。
球場の表示とテレビの表示で差異がありますが、球場の表示が絶対でしょう。
158km/hは何球も出していますし、剛速球なことは間違いないですね。
ここまでは本当に順調に成長していましたね。
2011年以降、肩の故障に苦しむ
ところが2011年から、肩の痛みに苦しめられるようになります。
2011年9月に右肩の腱板損傷が判明して以降、4年連続で1軍登板がありませんでした。
その間に右肩のクリーニング手術を受け、育成契約も経験しました。
しかし2015年には2軍で6試合に登板するなど回復の兆しを見せました。
そして2016年の9月24日、対中日戦(ナゴヤドーム)で5回1/3を2失点に抑えると、1786日振りの勝利を挙げました。
1786日は長いですね。
ほぼ5年振りの勝利ですからね。
2016年は5試合、2017年は10試合に登板して徐々に回復していきました。
2018年も7試合に登板しましたが、6月2日以降、再度肩の痛みを訴え登板がありませんでした。
そしてヤクルトから戦力外となってしまいました。
しかし本人は現役続行の意欲が高く、「ボロボロになるまでやりたい」と語っていました。
これは怪我に苦しんできた由規投手だからこそ言える、重みのある言葉ですね。
楽天が由規獲得に興味
由規投手の現役続行宣言に、楽天が早速調査に乗り出しました。
やはり地元仙台出身で甲子園を沸かせた選手ですから、興味を示さざるを得ませんね。
コンディションの状態を調査し、今後注視していくそうです。
一方の由規投手は、独立リーグも含めて現役続行を模索していくようです。
岩隈投手とのWでの獲得となれば、おおいに盛り上がるでしょうね。
まとめ
僕としてはぜひ獲得してほしいですね。
いずれはFAで楽天に来てくれるはずと思っていましたから。
そもそも由規投手は楽天入りを希望していて、相思相愛だったので。
まだ28,9歳と若いですし、これからもう一花咲かせる可能性は十分にあると思います。
いきなり活躍は難しいかもしれませんが、復帰への道のりが描ける環境を用意してもらいたいなと思います。