6月24日、楽天イーグルスは本拠地・楽天生命パーク宮城で日本ハムを相手に6-5の逆転勝利を収めました!
先発・美馬投手が初回に3点、3回にも2点失う苦しいピッチングでした。
3回終了時点で1-5と4点ビハインドだったので、今日はダメかなと思いました。
しかし、その後打線が小刻みに点を加え、6回にアマダー選手のタイムリーヒットで追いつきました!
さらに8回、ランナー2,3塁の場面で田中和基選手がタイムリー内野安打を放ち、しぶとく逆転しました!
平石監督代行に代わってから、打線が奮起する場面が増えてきましたね。
何かから解放されたかのように打線がつながっています。
梨田監督の辞任は選手たちにとってもショックだったでしょうが、いい方向に働いてくれたようです。
そんな中、この試合で、宋 家豪(ソン・チャーホウ)投手がプロ初勝利を挙げました!
今回は宋 家豪(ソン・チャーホウ)投手について書いていきたいと思います。
台湾出身
宋家豪投手は1992年生まれの台湾出身です。
台湾の国立体育大学を卒業し、2015年に中華職業棒球大聯盟(CPBL)が6月に催したドラフト会議で、統一セブンイレブン・ライオンズから2巡目で指名されました。
ここまでは順調にプロ入りへの道を歩んでいたというところでしょうか。
統一セブンイレブン・ライオンズについて
余談ですがセブンイレブン・ライオンズって何か微妙な名前ですね。
球団親会社の大手流通企業の傘下の企業がセブンイレブンを運営しているから、とのことです。
色もセブンイレブンと同じ緑とオレンジを基調としています。
元西武の西口投手が臨時コーチを務めていました。
今日の試合後、統一ライオンズの臨時コーチを務める西口文也さんと写真撮ることができました
今週いっぱいで終わりだそうです
最高に光栄です^^ pic.twitter.com/rGpkpN6wWa— 蕭一傑 (I-Chieh Hsiao) (@Rhinoshoh41) 2016年5月20日
日本球界に強い興味があり入団拒否
さて、話を戻します(笑)
統一ライオンズから指名を受けた宋家豪投手でしたが、本人は日本球界に強い興味</span>を持っていました。
そのため、統一セブンイレブン・ライオンズへの入団を拒否しました。
すごいですね。
日本で言ったらNPBの指名を拒否してメジャーリーグに行くようなものですね。
かつて田澤純一投手が日本球界を経ずにメジャーリーグへ行きましたが、そのときも相当物議をかもしましたもんね~。
かなりの勇気ある決断だったと思います。
しかも宋家豪投手はどの球団にも所属せず、浪人という形をとったようです。
巨人に入る前の菅野投手のような感じですかね。
代表では活躍
その一方で、台湾代表には選ばれていて、第1回WBSCプレミア12のチャイニーズタイペイ代表として参加しています。
プレミア12では、1次ラウンドのキューバ戦に先発して7回途中1失点(自責点0)という好投で、チームの勝利に貢献しました。
そしてその活躍が認められ、2015年10月20日に、楽天イーグルスに1年間の育成選手として入団しました。
育成選手からのスタート
晴れてNPB入りした宋家豪投手でしたが、まずは育成選手としてキャリアをスタートさせました。
育成選手だからか、宋家豪投手には通訳がつきませんでした。
外国に行って仕事をするのに通訳がつかないというのはかなり苦労すると思います。
それでも野球のほうでは2軍ではありますが、6勝3敗、防御率2.44という好結果を出しました。
っしてシーズン終了後の11月28日には、推定年俸440万円という条件で、育成選手契約の1年延長にこぎつけました。
そして2017年も、防御率4.28ながらチームトップの8勝を挙げ、チーム2位の5セーブも記録しました。
宋家豪のフォーム
こちらが宋家豪投手のフォームです。
youtubeからお借りした横からの映像になります。
高い身長を活かして投げ下ろすタイプのフォームですね。
なのでストレートに角度があります。
このステレートと落ちる系の球のコンビネーションが良いですね。
2017年のシーズン終盤に一気に頭角を表す
このシーズンは、宋家豪投手にとって大きな飛躍となる年でした。
ファームでの好成績を評価され、7月末に育成から支配下契約を勝ち取りました。
そして8月11日のオリックス戦の7回裏に、一軍初登板を果たしました。
この試合では、最速152km/hをマークし、観客を驚かせました。
また、10月10日には、ロッテとのシーズン最終戦で4者連続奪三振を記録したことで、梨田監督からの評価が急上昇しました。
そして2017年のクライマックスシリーズ(CS)でリリーフの秘密兵器としての地位を確立しました!
CSではファーストステージの西武戦とファイナルステージのソフトバンク戦で救援登板を果たしました。
最後は打たれてしまいましたが、このシリーズで2勝するなどフル回転しました。
そして、2018年の1年契約を勝ち取りました。
2018年
2017年の活躍から、2018年もリリーフでの活躍が期待されましたが、開幕は2軍スタートとなりました。
ファームでは16試合に登板して防御率2.00の好成績を残しています。
しかし1軍では5月16日に今シーズン初昇格して以降、昇格と降格を繰り返していました。
今年はイマイチだなと思っていたのですが、6月24日の試合では同点の8回に出てきて3人でピシャリと抑えました!
そして初勝利と、宋家豪投手、何かのっていきそうな雰囲気です。
感傷的なヒーローインタビューになるかと思いきや、ほぼ「サイコーでーす!!」しか言いませんでしたね(笑)
まぁあれはインタビュアーが誘導質問していったのもありますけどね。
育成契約から苦労しての初勝利だったので、インタビュアーにはもう少しコメントを引き出してほしかったですね。
まとめ
初勝利をあげた宋家豪投手ですが、まだ25歳で夢の途中だと思います。
今後もっと技術を磨いて、楽天のセットアッパーとして活躍してほしいですね。