11月2日、楽天は巨人から金銭トレードで橋本到選手を獲得したと発表しました。

橋本選手といえば、仙台育英高校出身でかつて“みちのくのイチロー”の異名で知られた選手です。

石井一久GMは、「バックアップとしてもチームに厚みが出る。外野のレギュラー争いに加わってほしい」とコメントしていました。

この記事では、橋本到選手のこれまでの成績や能力についてお伝えします。

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仙台育英高校で輝かしい実績

橋本到選手は秋田県生まれの宮城県育ちです。

身長体重は172 cm 78 kgと野球選手としては小柄です。

しかし、仙台育英高校では1年秋からレギュラー入りし、2年春・夏、3年夏と甲子園に3度出場しました。

3年夏は6打席連続ヒットを放ち、大きな注目をあびました。

このうちの5安打はなんと現オリックスの西投手から打ったものでした。

甲子園通算では24打数12安打の打率5割を記録しています。

打撃に加え、俊足、強肩の走攻守3拍子が揃った選手として“みちのくのイチロー”の異名で呼ばれた。

甲子園での活躍が大きく評価され、2008年のドラフト会議で巨人から4位指名され入団しました。

橋本到選手の1軍での成績

仙台育英高校では一世を風靡した橋本選手ですが、巨人入り後は、高校時代のようなインパクトは残せていません。

こちらが橋本選手の1軍での成績です。

 年度 試合打席 打率 出塁率安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四球死球
201021.000.000000000000
20113330.192.250500003220
201335111.239.29722311831071
2014103402.256.322901404351114323
201568151.219.270301111104391
201674259.233.29751151220720200
201778139.267.33132711636111

キャリアのピークともいえるのが2014年です。

打率.256、ホームラン4本、35打点、11盗塁、そして守備率.985、捕殺も5つ記録しています。

走攻守そろった橋本選手らしい成績ですが、打率はもう少し上げられると思います。

橋本到選手のファームでの成績

こちらがファームでの成績です。

 年度 試合打席 打率 出塁率安打二塁打三塁打本塁打打点盗塁犠打四球死球
2009106463.238.30396207328717318
201088399.292.32710719994958201
201196414.269.371931940261910498
2012103402.307.371110127531176352
201378340.327.38999202634156274
20141457.275.3211420040122
201549213.292.395526142163310
20162374.220.370133021001131
201754199.292.411477242452313
20181623.238.273530020110

2013年には打率.327でリーグ3位に入りました。

しかし、それ以外ではファームでもあまり目立っていない印象ですね。

甲子園の実績からすると、打率も盗塁ももっとできると思います。

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橋本到選手の能力

続いて、橋本選手の走攻守について、動画で見ていきます。

こちらが打撃と走塁の動画になります。


仙台育英時代の動画です。

少しスロー映像が余計ですが、最初の方がわかりやすいと思います。

まず普通に流し打ちして三遊間のヒットを放ちます。

すごいのはここからです。

普通なら当然単打です。

ところが相手の守備の隙をついて橋本選手は一気に2塁まで陥れました。

走力もすばらしいものをもっていますね。

続いて守備の動画です。


こちらは巨人時代の映像です。

ランナー2塁の場面で相手打者がセンター前にヒットを放ちました。

ランナーはホームを狙いましたが、橋本選手はイチローばりのレーザービームでアウトにしました。

本人も「肩が一番のアピールポイント」というだけありますね。

橋本選手移籍による楽天への影響

橋本選手の移籍によって、楽天にはどのような反応が起こるのでしょうか?

楽天は今年田中和基選手がブレイクしてセンターのレギュラーを獲得しました。

また、島内選手も外野の不動のレギュラーになっています。

残り人枠を、岡島選手オコエ選手岩見選手ドラフト1位の辰巳選手橋本選手らで争うことになると思います。

そうなると、外野のレギュラー争いがさらに激化しますね。

岡島選手は実績があり、オコエ選手はポテンシャルが非常に高いです。

また、ドラフト1位の辰巳選手も即戦力外野手としての期待が大きいです。

岩見選手は将来の4番候補のホームランバッターです。

この中に橋本選手が食い込んでくると、さらにレベルの高い争いになりそうですね。

外野手の人材不足に苦しんでいる楽天にとっては、うれしい悲鳴かもしれません。

まとめ

以上、橋本選手のこれまでのキャリア、能力をみてきました。

楽天入団にあたって、橋本選手は次のようにコメントしています。

学生時代を過ごした仙台でプレーするチャンスを与えてくれた巨人と楽天の両球団には感謝しています。新天地では、自分の持ち味を発揮し、チームに貢献できるよう頑張ります

正直、個人的にはもっといい成績を残すと思っていました。

やはり巨人という環境は特別なんでしょうかね。

2017年に巨人から日ハムに移籍した大田泰示選手も、巨人時代は期待を大きく裏切りました。

しかし移籍したとたんにブレイクしたので、橋本選手もそうなる可能性は十分あると思います。

この移籍を良いきっかけにして、楽天で一花咲かせてほしいですね。

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