松井裕樹投手は2014年に入団以降、常に1軍で活躍してきました。

甲子園で1試合22奪三振という記録を打ち立て、鳴り物入りで楽天に入ってきましたね。

また松井投手は、投げっぷりが良い投手としても有名です。

個人的には球界で一番フォームが格好いい左投手だと思います。

今回は、そんな松井裕樹投手のフォームの進化について、動画を見ながら探っていきたいと思います。

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高校時代

まずは、1試合22奪三振を達成した高校時代からフォームをみていきたいと思います。

これは2012年の夏の甲子園のときのフォームです。

高校時代からすでにフォームができあがっている感じですね。

全身を使って真上から投げ下ろしています。

今とあまり違いがありません。

特に違いを挙げるとすれば、高校時代は今と比べてテイクバックが大きく、さらに投げ終わった後にグラブ側に体が流れるようになっているのが特徴です。

2014年

次からはプロ入り後の松井投手のフォームです。

高校時代よりもテイクバックを小さくしてボールの出どころを見にくくしていますね。

ただ、その分腕の振りが小さくなっている気がします。

この年は先発として17試合、中継ぎとして10試合に登板して、4勝8敗、防御率3.86でした。

与四球が67とかなり多かったことも特徴です。

2015年

この年は守護神として活躍し、63試合に登板、球団新記録の33セーブをあげました。

また防御率も0.87、与四球も28だけと全てにおいて前年を上回る数字を残し、楽天が長らく探していた絶対的守護神の地位を確立しました。

その年のフォームがこちらになります。

前年と同じくテイクバックが小さいですが、腕を下したときによりまっすぐになっています。

また、腕も前年より振れているように見えます。

投げ終わった後のバランスも良くなっています。

2016年

2016年は58試合に登板し、30セーブを挙げました。

ただ、防御率は3.32と前年よりかなり悪くなりました。また与四球も40個と多かったです。

こちらがその年のフォームです。

松井投手は最後のほうに出てきます。

4:18あたりです。

フォーム的に前年とあまり変わっていないように見えます。

クイックモーションで投げるようになったことぐらいですかね。

なので成績を落とした原因としては、相手に研究されるようになったことが大きいと思います。

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2017年

2017年はWBC日本代表に選ばれてその影響が心配されましたが、シーズン序盤~中盤は絶対的なピッチングを披露しました。

途中ケガで離脱し、復帰後はピリッとしませんでしたが、それでも33セーブを挙げました。

防御率も1.20と、復活の年になりました。

フォームはこちらになります。

3:17あたりになります。

前年と大きくは変わっていませんが、投げ終わった後に大きく左側に流れています。

それによって反動がつき、球により威力が増した気がします。

これはこの年にとくに顕著でしたね。

ちなみに松井投手はこの試合で3者連続3球三振を達成しました。

3者連続3球三振ってすごいですよね!

2018年

そして問題の(笑)2018年です。

松井投手は絶不調に陥り、2軍落ちもしました。

ここまでのスランプは経験したことがなかったでしょう。

フォームはこちらになります。

3:38あたりです。

正直、フォームの違いはわからないです。

前年までと何ら変わらない気もします。

ただ、何となく手投げというか、腕の振りに勢いがない気がします。

このシーズンでは、8月あたりからフォームを変えたように見えます。

腕の位置を下げてスリークォーター気味になりました。

8月15日の試合ではそれが顕著で、力感なく投げていました。

ただ、球速は自己最速の151km/hが出ていました。

個人的には投げ下ろすフォームの方が好きですけどね。

まとめ

田中将大投手や則本投手と比べて、松井投手はフォームの経年変化が少なかったですね。

ただ、スライダーに関しては年々落ちなくなってきている気がします。

その代わりチェンジアップで空振りを取るスタイルに変わってきています。

いずれにせよ、高校時代と同じフォームでプロでここまでできるのはすごいことだと思います。

ただ、もう一回り大きくなるには、劇的なフォーム変更が必要になってくるかもしれません。

投げっぷりの良さは残しつつ、コントロールが良くなるといいですね。

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