とにかく点が取れない・・・昨日も10安打とヒットは放つのですが、1点どまり。
チャンスで打てなかったですね。
「打てんな~」と思っている方は多いのではないでしょうか。
辛島投手も6回まで無失点ながら、7回に満塁ホームランを打たれてしまい7回4失点となってしまいました。
それでも辛島投手は責められないです。6回まで1安打と快投してましたから。
7回に緊張の糸が途切れたかのように連打を浴びてしまいました。
それまで「点が取れそうで取れない」を繰り返していた打線の影響が大きいでしょう。
しかし辛島投手は今シーズン一段と援護点が少ない気がします。
調べてみたら、驚愕の数字が明らかになりました。
驚異的な援護率のなさ
まず、辛島選手のここまでの登板の結果です。
日付 | 相手 | 投球回 | 球数 | 被安打 | 奪三振 | 与四死球 | 失点 | 援護点 |
4/4 | 日ハム | 6.2 | 102 | 5 | 3 | 4 | 1 | 0 |
4/11 | オリックス | 6.2 | 113 | 5 | 8 | 2 | 1 | 2 |
4/18 | ソフトバンク | 4.1 | 84 | 8 | 4 | 2 | 3 | 1 |
4/26 | ロッテ | 7 | 107 | 4 | 4 | 5 | 1 | 0 |
5/3 | 日ハム | 7 | 124 | 5 | 7 | 3 | 4 | 1 |
辛島投手は今シーズン5試合に先発して、防御率は2.56と良い成績を残しています。
しかし、ここまで0勝3敗と、まだ1勝もできていないだけでなく、すでに3敗もしています。
それもそのはず、表を見てもらうと、援護点(自身登板時のチームの得点)は合計4点しかもらっていことがわかります。
援護率は1.09、つまり9回投げたとき1.09点しか取ってもらっていない計算になります。
これは驚異的な“ムエンゴ(無援護)”状態といえるでしょう。
歴代のムエンゴ投手と比べても飛びぬけて少ない
過去にもムエンゴ状態になってしまった投手はいます。
例えば、巨人の菅野投手などですね。
ここで歴代の投手の援護率ワーストランキングをみていきます(出典:2ちゃんねるプロ野球板用語辞典wiki)。
まずパリーグです。
年度 | 名前 | 所属 | 援護率 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|
2007 | 朝井秀樹 | 楽天 | 2.60 | 8勝8敗 |
2008 | グリン | 日本ハム | 2.75 | 7勝14敗 |
2009 | 渡辺俊介 | ロッテ | 2.55 | 3勝13敗 |
2010 | 岩隈久志 | 楽天 | 3.46 | 10勝9敗 |
2011 | 武田勝 | 日本ハム | 2.43 | 11勝12敗 |
2012 | 木佐貫洋 | オリックス | 2.41 | 5勝9敗 |
2013 | 金子千尋 | オリックス | 3.22 | 15勝8敗 |
2014 | 涌井秀章 | ロッテ | 3.29 | 8勝12敗 |
2015 | 則本昂大 | 楽天 | 2.45 | 10勝11敗 |
見てわかるように、1点台は一人もいません。勝ち越している投手は、2013年の金子投手しかいません。
次にセリーグです。
年度 | 名前 | 所属 | 援護率 | 勝敗 |
---|---|---|---|---|
2007 | 大竹寛 | 広島 | 3.32 | 9勝10敗 |
2008 | 大竹寛 | 広島 | 3.25 | 9勝13敗 |
2009 | 前田健太 | 広島 | 3.28 | 8勝14敗 |
2010 | 加賀繁 | 横浜 | 2.47 | 3勝12敗 |
2011 | 高崎健太郎 | 横浜 | 2.20 | 5勝15敗 |
2012 | スタンリッジ | 阪神 | 1.98 | 7勝12敗 |
2013 | 澤村拓一 | 巨人 | 2.78 | 5勝10敗 |
2014 | 岩田稔 | 阪神 | 2.71 | 9勝8敗 |
2015 | メッセンジャー | 阪神 | 2.25 | 9勝12敗 |
こちらは2012年のスタンリッジ投手が1.98と1点台ですが、辛島投手の1.09には及びません。
勝ち越している投手も非常に少ないです。
歴代のムエンゴ投手たちと比較しても辛島投手の“ムエンゴ”状態の深刻さがわかります。
まとめ
いかに辛島投手が援護点に恵まれていないかがわかりましたね。
もっとも、今の楽天は辛島投手だけでなく他の先発投手も援護点に恵まれていません。
不名誉な記録をつくらないためにも、打線には奮起してほしいですね。