先日、S-PARKのコーナー「プロ野球選手100人が選ぶ」のコントロール部門で、岸孝之投手が2位に選ばれました!
この企画は選手による投票なので、より信頼性があるものとあって、毎年恒例の人気企画になっています。
その中で岸孝之投手が2位に入りました。
ちなみに1位は菅野投手でした。
菅野投手ならまあしょうがないと思いますが、僕はストレートのコントロールに関しては岸投手の方がすごいと思います。
今回は岸投手のコントロールの良さを見ていきたいと思います。
2018年は岸投手と菅野投手の一騎打ち
twitterに岸投手だけに絞った動画が上がっていました。
昨日のS-PARK⚾岸さん!!🤴
現役選手が選ぶコントロール部門2位!!!
ほんっと惚れ惚れする投球(*´ω`*)#岸孝之 #RakutenEagles pic.twitter.com/p6nfwHpVMj— nao (@nao__202) 2018年12月9日
なんと31票も獲得していました。
100人中31人からコントロールが最も良いと言われるなんてすごいですね!
ただ菅野投手は42票集めています。
投票結果の詳細はこちらになります。
1位 菅野 智之 巨 人 42票
2位 岸 孝之 楽 天 31票
3位 吉見 一起 中 日 4票
4位 大瀬良大地 広 島 3票
4位 森 唯斗 ソフトバンク 3票
4位 アルバース オリックス 3票
4位 西 勇輝 オリックス 3票
実質、岸投手と菅野投手の一騎打ちだったんですね。
守備部門でも西武の源田選手と広島の菊池選手がそれぞれ41票と32票を獲得して一騎打ち状態でしたが、それと同じですね。
それくらい拮抗していたと思います。
ちなみに2017年も菅野投手と岸投手のワンツーフィニッシュでした。
1位 菅野 智之 巨 人 39票
2位 岸 孝之 楽 天 19票
3位 東浜 巨 ソフトバンク 12票
4位 秋山 拓巳 阪 神 8票
5位 田口 麗斗 巨 人 4票
この年は菅野投手がダントツでしたね。
岸投手のストレートのコントロールは球界No.1!
動画中でもうひとつ注目すべきは、岸投手は見逃し三振数が12球団トップだったことです。
その数なんと59個!
おそらく見逃し三振の7~8割の球種はストレートだと思います。
ということは、岸投手のストレートのコントロールは12球団一ということが言えそうですね!
34歳シーズンの岸投手でしたが、そのストレートにはますます磨きがかかっているようですね。
こちらは、岸投手のストレートを集めた動画です。
動画でも宝石のようなストレートと絶賛していますね。
先ほど述べたような見逃し三振もありますし、空振りも多くとれていることがわかりますよね。
岸投手のストレートは平均で140km/h台前半で、150km/hが出ることは滅多にないのですが、それでも空振りが多く取れます。
球質が良くてコントロールも良い、非の打ちどころがないですね。
岸投手と菅野投手の違い
さて、ここで岸投手と菅野投手、ともにコントロールの良い投手ですが、二人の違いについて見ていきたいと思います。
岸投手の特徴
まず岸投手ですが、先ほどの動画でフォームはわかると思います。
体全体を大きく使って腕を振っていることがわかりますね。
それでいてコントロール良く投げられています。
これが岸投手の強味だと思います。
多少置きにいけば、コントロールが良くなる投手は多いと思います。
しかし岸投手のように大きく体を使ってコントロールもある投手は滅多にいません。
また、岸投手はストレ-トのほかに、カーブ、スライダー、チェンジアップがあります。
それぞれが質が高いですが、決して数は多くありません。
そして投球の半分以上がストレートです。
ストレートの球速も140km/h前半~中盤と平均的です。
それでもあれだけの成績が残せるのは、質の高いストレートをコントロール良く投げれるからでしょう。
それにはやはりフォームが深く関係していると思います。
あの体全体を上手く使って投げる岸投手のフォームは、投手の理想形だと思います。
完璧なフォームで投げれば、いくら投げても疲れないとよく言われますが、岸投手のフォームはそれに近いのではないかと思います。
菅野投手の特徴
菅野投手の場合はどうでしょうか。
こちらは菅野投手のピッチングを集めた動画です。
菅野投手の特徴として、インコースでもずばずばいけることがあります。
岸投手は外角のコントロールは抜群ですが、内角に投げる時は若干精度が落ちます。
対して菅野投手は外角・内角関係なく精度の非常に高いボールを投げれます。
そして球種がスライダー、シュート、カットボール、フォーク、カーブなど多彩です。
ストレートもきれいなフォーシームだけではなく、動かしてきます。
スピードは平均140km/h後半で、155km/hが出ることもあります。
見逃し三振もいろんな球種で奪っている印象がありますね。
フォームは、どちらかというとパワー系で、岸投手ほどダイナミックではない印象です。
しかし、その代わりにものすごい器用なんだと思います。
あれだけ多彩な変化球を精度よく操れるんですからね。
2投手の比較
つまり、同じコントロールの良い二人の投手ですが、その投球スタイルと内容は全く違うことがわかりますね。
菅野投手は150km/h超のストレートを持ちながら、すべての球種・コースを使って抑える変化球投手だと言えます。
それに対して、岸投手は球速は140km/h台ですが、ストレートをバンバン使って抑えていく本格派投手だということができます。
こうして比較してみると非常に面白いですね。
体格や球速で感じる印象とは反対のピッチングスタイルになっていますから。
まとめ
以上、岸投手のコントロール部門2位から話を広げてきました。
途中話が脱線気味になりましたが、菅野投手との比較も個人的におもしろかったです。
来年も岸投手、菅野投手の二人がノミネートされるのは間違いないと思います。
楽天ファンとしては、来年は岸投手に1位を取ってほしいですね!