7月19日、美馬投手が1失点の完投勝利を挙げました。
しかもただの完投ではなく、8回終了時まで一人のランナーも出さない完全試合ペースでした。
これはいけるなと思っていたのですが、9回に四球でランナーを出してしまいました。
次の打者にもヒットを打たれ、ノーヒットノーランも消えてしまいましたが、1失点の完投勝利を挙げました。
これはチームとしても今季初めての先発完投勝利ということで、素晴らしい結果でした。
首位ソフトバンク相手でしたからね。本当にすごいです。
さらに相手先発はエース千賀投手でしたから、これも大きいですよね。
今回は、美馬投手の投球内容をふり返りつつ、快投の要因についても探っていきたいと思います。
ピッチングのハイライト
まず、美馬投手ピッチングのハイライトをご覧ください。
インコースとアウトコースの両方をうまく使えていますよね。
この内角・外角両方へのコントロールの良さこそが、美馬投手の真骨頂だと思います。
とくに左打者に対してのスライダー系の球が有効になっていました。
2017年の良い時の美馬投手の投球に戻ってきた感がありますね。
あとは味方の好守備も再三見られましたね。
ノーヒッターとか完全試合のときは得てしてこういった運も重要になってくると思います。
投球内容
まず、美馬投手の投球内容をふり返ります。
日付 | 対戦相手 | 投球回 | 投球数 | 打者 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 与四球 | 与死球 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7月19日 | ソフトバンク | 9 | 117 | 29 | 2 | 0 | 6 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
9回を117球で投げ切り2安打1失点ですから、文句のつけようのない内容ですね。
奪三振6つというのも多すぎず少なすぎず、美馬投手らしいといえばらしかったですね。
続いて、各イニングでの球速や変化球をまとめた表です。
回 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均球速 | 146 | 144 | 144 | 145 | 142 | 145 | 143 | 145 | 143 |
球速Max | 146 | 145 | 146 | 145 | 142 | 145 | 146 | 145 | 145 |
ストレート | 2 | 4 | 3 | 1 | 2 | 4 | 5 | 2 | 5 |
カーブ | 1 | 4 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 2 |
スライダー | 1 | 6 | 3 | 6 | 1 | 6 | 6 | 2 | 5 |
シュート | 2 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
フォーク | 0 | 2 | 0 | 0 | 3 | 7 | 5 | 4 | 5 |
チェンジアップ | 4 | 0 | 3 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
140キロ台中盤の速球が常時出ていますね。
スライダーを軸にした投球で、調子は悪くなかったと思います。
序盤はシュート、チェンジアップを多投していましたが、中盤以降、フォークを主体としたピッチングに変わりましたね。
このあたりの配球も功を奏したのではないかと思います。
快投の要因は?
美馬投手の快投には一番は内外角をうまく使えたことだと思います。
良い時の美馬投手はこれができるとスイスイ投げられてしまいます。
左打者にはスライダー、右打者にはシュートで詰まらせることができます。
また、美馬投手にはフォークとカーブ、チェンジアップもあります。
曲がる方向が左右下すべてあり、緩急もつけられます。
それが今回はぴったりはまったんだと思います。
あとは味方好守備も大きかったと思います。
ライナーを捌いた銀次選手と村林選手など随所で好プレーが見られました。
良い時はすべてがかみ合うものなんですね。
まとめ
以上、完投勝利を収めた美馬投手についてみてきました。
個人的には正直2017年がピークだったかなと思っていましたが、まだまだいけますね。
ストレートも最速146km/hでしたし、全盛期に戻りつつあると思います。
岸投手がまた離脱してしまったので、美馬投手に岸投手の分も頑張ってほしいですね!