2018年シーズンの楽天はブルペン陣が大苦戦しました。
特に松井裕樹投手、福山投手のダブルリリーフエースがそろって不振に陥ったことが痛かったですね。
松井投手はシーズン終盤にようやく調子を取り戻しましたが、福山投手は7月以降、1軍での登板がありませんでした。
リリーフ陣の再整備を迫られたシーズンでしたね。
そんな中、来シーズンに期待をもてそうなのが、小野郁投手です。
今シーズンはファームで抑えをまかされ、セーブ王に輝きました!
今回は小野郁投手の今シーズンをふり返っていきたいと思います。
ファームでの成績
まずは2018シーズンの小野郁投手のファームでの成績です。
同時にイースタンリーグのセーブランキングものせています。
順位 | 選手名 | 所属 | 防御率 | 試合数 | 勝 | 負 | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 与四球 | 与死球 | 暴投 | 失点 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 小野 郁 | 楽 | 1.86 | 39 | 3 | 3 | 20 | 38 2/3 | 32 | 2 | 38 | 18 | 4 | 4 | 9 | 8 |
2 | アダメス | 巨 | 2.66 | 22 | 1 | 1 | 13 | 23 2/3 | 21 | 1 | 22 | 11 | 4 | 0 | 9 | 7 |
3 | 梅野 雄吾 | ヤ | 3.18 | 32 | 1 | 1 | 10 | 45 1/3 | 29 | 4 | 46 | 25 | 2 | 2 | 18 | 16 |
3 | 須田 幸太 | De | 2.3 | 24 | 3 | 2 | 10 | 27 1/3 | 25 | 1 | 25 | 8 | 2 | 0 | 8 | 7 |
5 | 阿部 和成 | ロ | 3.43 | 35 | 1 | 2 | 7 | 39 1/3 | 42 | 4 | 34 | 14 | 1 | 2 | 19 | 15 |
5 | 白村 明弘 | 日 | 4.27 | 42 | 1 | 2 | 7 | 52 2/3 | 45 | 3 | 52 | 23 | 0 | 2 | 25 | 25 |
7 | 武藤 祐太 | De | 4.06 | 22 | 4 | 1 | 6 | 31 | 34 | 0 | 24 | 4 | 1 | 0 | 14 | 14 |
7 | 中塚 駿太 | 西 | 1.97 | 47 | 4 | 5 | 6 | 50 1/3 | 45 | 0 | 50 | 28 | 2 | 2 | 16 | 11 |
9 | 星 知弥 | ヤ | 4.3 | 16 | 1 | 1 | 5 | 29 1/3 | 22 | 3 | 24 | 12 | 1 | 1 | 14 | 14 |
9 | 田原 誠次 | 巨 | 2.37 | 20 | 1 | 0 | 5 | 19 | 18 | 1 | 10 | 6 | 2 | 0 | 9 | 5 |
小野郁投手は、今シーズン20セーブをあげました。
これはイースタンリーグダントツのトップです。
また、ファーム全体でみてもトップタイの成績です。
そして防御率も1.86でこのセーブランキングでトップです。
いかに安定した投球をみせていたかがわかりますね。
奪三振もほぼ投球回と同じ数ですし、三振を奪う能力も高いことがわかりますね。
1軍での成績
小野郁投手は今シーズン、何度か1軍のマウンドも経験しています。
1軍での成績はこちらになります。
年度 | 防御率 | 登板 | 勝利 | 敗戦 | ホールド | HP | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 奪三振率 | 与四球 | 与死球 | 暴投 | 失点 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | 3.48 | 9 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 10.1 | 9 | 1 | 9 | 7.84 | 4 | 2 | 0 | 4 | 4 |
投球回10.1なので、なんとも言えませんが、防御率3.48はまずまずかなと思います。
三振もファームと同じように結構奪えていますし、1軍でも通用するレベルで投げられているなと思います。
ちなみにこちらは去年までの成績です。
年度 | 登板 | 防御率 | 投球回 | 被安打 | 被本塁打 | 与四球 | 与死球 | 奪三振 | 暴投 | 失点 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | 4 | 14.40 | 5 | 10 | 1 | 4 | 1 | 0 | 1 | 8 | 8 |
2016 | 11 | 8.78 | 13.1 | 20 | 1 | 9 | 0 | 7 | 3 | 14 | 13 |
2017 | 2 | 9.00 | 2 | 2 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 |
去年までの成績と比べると、明らかに防御率が良化していますし、それ以外の成績も良くなっています。
これは来年は飛躍の年になるかもしれません。
小野郁投手の最新のフォーム
成長の裏には、フォーム改造があるかもしれません。
こちらが2018年10月8日の小野郁投手のブルペン投球の様子です。
特徴として、投球動作の始めに、右足のかかとを上げて膝を少し前に出しています。
これは昨年までにはなかった動作です。
今年の成長と何か関係があるかもしれません。
個人的には、この動作で体重が左足に乗せやすくなり、体重移動がスムーズにいくんじゃないかと思っています。
まとめ
今シーズンの楽天の惨敗の原因のひとつは、ブルペンが崩壊したことにあります。
そのため来シーズンはリリーフ陣の再整備が急務です。
小野郁投手が勝ちパターンの一角として入ってくれば、ブルペンの負担も軽減するでしょう。
ぜひ来シーズンは飛躍の年にしてほしいですね!