2018年の楽天は、とにかく打てなかった印象が強いですね。
特に序盤は先発ピッチャーの好投を援護しきれなかったと思います。
打率はまだしも、得点圏打率(ランナー2塁以上での打率)がリーグ最下位だったのが響きました。
石井一久GMも、「田中、島内ら出塁率が高い選手を生かすためには、本塁打だけでなくチャンスに強い打者が必要」
と言っていました。
それだけ勝負強い打者が必要とされています。
今回は、楽天イーグルスの得点圏打率について取り上げてみました。
全シーズンについてまとめてあります。
350打席以上の打者に限りました。
2005年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
吉岡 雄二 | .337 | .282 | 116 | 427 |
ロペス | .314 | .223 | 118 | 367 |
山崎 武司 | .309 | .266 | 118 | 430 |
磯部 公一 | .278 | .264 | 122 | 534 |
まずは2005年です。
創設当時ですね。
この頃は僕は見てなかったので知らないですが(笑)
ロペス選手なんて全然知らないですね。
こんな選手いたんですね。
吉岡選手も晩年しか知らないのですが、この年は得点圏打率高かったですね。
2006年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
高須 洋介 | .378 | .300 | 118 | 477 |
磯部 公一 | .307 | .275 | 96 | 382 |
鉄平 | .305 | .303 | 103 | 432 |
リック | .294 | .314 | 109 | 431 |
フェルナンデス | .267 | .302 | 132 | 552 |
山崎 武司 | .254 | .241 | 122 | 479 |
2006年は勝負強いの代名詞・高須選手がダントツトップでした。
打率.300で得点圏.378ってすごいですね。
2007年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
高須 洋介 | .386 | .283 | 130 | 551 |
リック | .362 | .330 | 115 | 458 |
草野 大輔 | .319 | .320 | 119 | 387 |
磯部 公一 | .306 | .277 | 123 | 486 |
渡辺 直人 | .306 | .268 | 119 | 472 |
鉄平 | .283 | .254 | 135 | 524 |
フェルナンデス | .276 | .270 | 132 | 502 |
山崎 武司 | .227 | .261 | 141 | 594 |
嶋 基宏 | .171 | .183 | 125 | 354 |
この年は高須選手の勝負強さのピークでしたね。
前年よりさらに数字をあげて.386です。
前半戦では5割近く打っていましたからね。
ただその後のリック選手も.362と非常に高いです。
リック選手といえば外国人助っ人らしからぬアベレージヒッターで、長きにわたって活躍しましたね。
2008年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
鉄平 | .336 | .270 | 124 | 482 |
フェルナンデス | .327 | .301 | 142 | 606 |
リック | .323 | .332 | 134 | 525 |
高須洋介 | .297 | .282 | 123 | 449 |
山崎武司 | .293 | .276 | 142 | 589 |
渡辺直人 | .286 | .251 | 132 | 567 |
草野大輔 | .263 | .271 | 118 | 365 |
この年は高須選手は不調に陥り、得点圏トップとはなりませんでした。
鉄平選手は初めてのトップとなりました。
打率的には.270とイマイチでしたが・・・。
ホセ・フェルナンデス選手が2位にランクインしました。
もともとチャンスにそれほど強くない印象がありましたが、この年は挽回しましたね。
2009年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
鉄平 | .319 | .327 | 132 | 565 |
中村真人 | .310 | .270 | 101 | 353 |
草野大輔 | .306 | .305 | 122 | 511 |
セギノール | .252 | .253 | 104 | 361 |
山﨑武司 | .247 | .246 | 142 | 611 |
渡辺直人 | .194 | .276 | 125 | 547 |
この年はシーズン2位になった年です。
とにかく集中打がすごかったので、得点圏打率も高いのかなと思っていましたが、そうでもなかったですね。
ただ、350打席に達していなかったので載せてませんが、高須選手は得点圏打率.339でした(236打席)。
ケガがなければこの年も上位だったのは間違いないと思います。
2010年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
嶋基宏 | .382 | .315 | 127 | 485 |
高須洋介 | .358 | .268 | 102 | 421 |
聖澤諒 | .328 | .290 | 135 | 577 |
中村紀洋 | .285 | .266 | 129 | 521 |
草野大輔 | .279 | .257 | 111 | 378 |
鉄平 | .271 | .318 | 127 | 555 |
山﨑武司 | .267 | .239 | 141 | 598 |
渡辺直人 | .218 | .265 | 115 | 425 |
この年は嶋選手が覚醒しました。
得点圏打率.382、打率も.315でした。
高須選手に迫る勝負強さを見せていましたね。
一方の高須選手も、打率.268ながら得点圏.358と、持ち前の勝負強さが復活しましたね。
2011年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
聖澤 諒 | .336 | .288 | 144 | 559 |
内村 賢介 | .303 | .271 | 123 | 390 |
高須 洋介 | .291 | .277 | 128 | 472 |
嶋 基宏 | .261 | .224 | 129 | 421 |
松井 稼頭央 | .220 | .260 | 139 | 572 |
山﨑 武司 | .217 | .229 | 102 | 402 |
この年は完全に世代交代を感じさせる年でした。
聖澤選手が.336でトップでした。
前年も3割を超えていて、新たな勝負強い選手の誕生となりました。
高須選手は得点圏.291に終わりました。
2012年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
聖澤 諒 | .373 | .270 | 138 | 595 |
フェルナンデス | .345 | .243 | 129 | 489 |
銀次 | .290 | .280 | 126 | 485 |
牧田 明久 | .283 | .225 | 123 | 425 |
鉄平 | .272 | .251 | 121 | 355 |
松井 稼頭央 | .270 | .266 | 106 | 433 |
この年も聖澤選手がトップで、数字も.373まで上げました。
一方、この年に還ってきたフェルナンデス選手が.342と、キャリアで最も勝負強い年となりました。
こういうケースも珍しいですね。
2013年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
嶋 基宏 | .325 | .257 | 134 | 507 |
銀次 | .299 | .317 | 131 | 525 |
マギー | .295 | .292 | 144 | 590 |
聖澤 諒 | .288 | .284 | 120 | 491 |
藤田 一也 | .288 | .275 | 128 | 536 |
松井 稼頭央 | .267 | .248 | 125 | 497 |
ジョーンズ | .244 | .243 | 143 | 604 |
優勝した年ですが、得点圏打率はそれほど高くないですね。
嶋選手の.325が最高です。
得点圏打率の高さとチームの順位はそれほど比例しないかもしれませんね。
2014年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
岡島 豪郎 | .340 | .283 | 142 | 618 |
銀次 | .336 | .327 | 117 | 509 |
松井 稼頭央 | .264 | .291 | 128 | 488 |
藤田 一也 | .262 | .269 | 144 | 579 |
嶋 基宏 | .244 | .263 | 126 | 432 |
ジョーンズ | .242 | .221 | 138 | 581 |
西田 哲朗 | .213 | .250 | 131 | 415 |
この年は岡島選手がトップになりました。
いままで出てきていなかったので、意外でしたね。
銀次選手も.336と、着実に勝負強くなっていきました。
2015年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
藤田 一也 | .326 | .270 | 111 | 451 |
銀次 | .326 | .301 | 82 | 354 |
松井 稼頭央 | .271 | .256 | 126 | 501 |
嶋 基宏 | .232 | .219 | 117 | 411 |
後藤 光尊 | .227 | .237 | 117 | 444 |
ペーニャ | .189 | .268 | 125 | 492 |
この年は藤田選手がトップになりました。
藤田選手も年々勝負強くなっていきましたね。
年齢的には衰えが来てもおかしくないのですが。
銀次選手が2年連続で2位に入りました。
2016年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
藤田 一也 | .330 | .265 | 120 | 449 |
島内 宏明 | .329 | .287 | 114 | 388 |
ウィーラー | .300 | .265 | 140 | 589 |
岡島 豪郎 | .274 | .252 | 127 | 485 |
銀次 | .267 | .274 | 125 | 497 |
茂木 栄五郎 | .250 | .278 | 117 | 481 |
今江 敏晃 | .241 | .281 | 89 | 351 |
この年も藤田選手が得点圏打率トップです。
2年連続は高須選手、聖澤選手に続いて3人目です。
2017年
選手名 | 得点圏打率 | 打率 | 試合数 | 打席数 |
---|---|---|---|---|
銀次 | .369 | .293 | 143 | 590 |
ペゲーロ | .306 | .281 | 120 | 517 |
島内 宏明 | .280 | .265 | 143 | 577 |
ウィーラー | .277 | .271 | 142 | 605 |
アマダー | .272 | .237 | 121 | 460 |
嶋 基宏 | .256 | .199 | 112 | 369 |
茂木 栄五郎 | .236 | .296 | 103 | 450 |
岡島 豪郎 | .183 | .260 | 111 | 400 |
この年は銀次選手が盛り返して初の得点圏打率トップになりました。
まとめ
以上、各年の得点圏打率をみてきました。
やはり高須選手のインパクトは強いですね。
聖澤選手や嶋選手、銀次選手も勝負強いですが、
ここまでのところ、まだ高須選手を超える勝負強さをもつ選手は現れていない印象です。
個人的には、高須さんに勝負強い選手を育ててほしいですね。