3月15日、楽天イーグルスの公式HPに、
【プロスポーツ施設初!】水素エネルギーを活用した発電設備を導入!
とのニュースが載っていました。

なんでも、「災害時における公園利用者の安全確保」・「環境負荷の低減」を目的として、
プロスポーツ施設で初めて“水素エネルギー”を活用した発電設備を楽天生命パーク宮城に導入すること
にしたそうです。

さらに、この設備は再生可能エネルギー(太陽光)から生み出した電気を水素として蓄え、通常時は二酸化炭素を出さず環境にやさしい電源として、災害時は公園利用者の避難誘導のための電源として活用することができます。

とのことでした。僕はこれを読んで、
「水素エネルギー?電気を水素として蓄える??」
などの疑問がわいたため、調べてみました。

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水素エネルギーを利用した発電とは

これは、要するに「水の電気分解を利用したもの」でした。

いま流行りの燃料電池自動車はこの仕組みを使っています。

まず電気の力で水を水素と酸素に分解します。

そのときできた水素は貯めることもできます。
貯めた水素と空気中の酸素を結合させると、先ほどと逆の反応で水と電気ができます。

これを利用して、発電を行います。

この発電のメリット

この発電のすごいところは、水素と酸素しか使わないので、地球温暖化の原因となる二酸化炭素をまったく出さないことです。

ただ、通常は水素は化石燃料から作り出すこともでき、現在の燃料電池車の燃料の多くはこの手法を採用しています。

これだと二酸化炭素を排出してしまいますよね。

しかし、楽天生命パークで設置予定のTOSHIBAの装置は、
水を分解するための電気も太陽光発電でまかなうので、
すべての工程で二酸化炭素を排出しない環境にやさしい発電設備になるとのことでした。

非常に環境負荷の少ない設備ということですね。

使い道は?

非常に環境にやさしいことはわかったのですが、実際にどう使うのでしょうか。

やはり公式HPの発表にもあったように、災害時に供給する役割というのが大きいのでしょうか。

確かに災害時の避難誘導の音が聞こえないこともあるでしょうから、
ひとつでも発信源があると助かるでしょうね。

でもそれだけじゃなくて、
災害の時に公園近くにいる人たちのために電源を供給する役割もあると思います。

やっぱり電気があるとないとでは、全然違いますから。

大震災を経験した球団ならではの企画だと思いました。

他の球団もこれに続いてほしいですね。

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