2017年の楽天イーグルスはシーズン3位という成績を収めました。
途中までは首位だったので、下がり気味で終わってしまいましたが、CSはファイナルステージまで行きました。
梨田監督体制の2年目で、充実したシーズンになりましたね。
今回は2017年の楽天ベストゲームを選んでいきたいと思います。
この年はいい試合が多く、3つに絞るのが大変でした。
5月30日巨人戦:大エース菅野をノックアウト
まずは5月30日の巨人戦です。
スコアはこちらになります。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 5 | 13 | 2 |
楽天 | 2 | 2 | 2 | 0 | 2 | 5 | 0 | 0 | X | 13 | 16 | 1 |
13-5と打撃戦を制した形ですが、内容が驚くべきものです。
巨人の先発はなんとあの菅野投手でした。
2017年、2018年と2年連続で沢村賞を獲得した選手です。
その大エースに対して、5回10安打で8点とりました!
楽天戦前まで防御率1.58で来ていた菅野投手から、信じられない点数をとりました。
完全に攻略しましたね。
この衝撃はすごかったですね。
投手陣は、先発・辛島投手は3回4失点とピリッとしませんでしたが、その後の中継ぎ投手陣は1失点で凌ぎきりました。
打撃陣は、ウィーラー選手が2本のホームランで6打点、藤田選手も2ランホームランを放ちました。
こちらがハイライトになります。
この年の楽天を象徴するような打ち勝つ試合でしたね。
9月18日ロッテ戦:奇跡の逆転サヨナラ
次の試合は9月18日のロッテ戦です。
スコアボードからしてすごい試合です。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 1 |
楽天 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4X | 4 | 7 | 0 |
8回裏まで0-3で負けていたのが、9回裏に4点とって逆転サヨナラですよ。
2点とかならまだあると思いますが、3点ビハインドをひっくり返すのはなかなかないです。
実はロッテにはけっこう逆転勝ちしています。
この年ももうひとつサヨナラ勝ちがありますし、2009年の大逆転勝利もありました(2009年楽天イーグルスのベストゲーム3選)
試合の内容のほうですが、先発はエース則本投手でした。
立ち上がりに2失点してしまいましたが、その後立て直し、9回3失点とエースの役目を果たしました。
打線はロッテ石川投手に9回まで沈黙していましたが、9回に1点ずつ返しました。
まずオコエ選手がヒットで出塁し、岡島選手フォアボールの後、藤田選手タイムリーで1-3。
続くアマダー選手もタイムリーで2-3となり、次のペゲーロ選手もタイムリーヒットで3-3となりました。
この後が最も意外な展開です。
ランナー1,2塁から送りバントをしますが、ダメなバントで併殺をとられそうになります。
しかし相手の悪送球で1アウトだけにとどめます。
この後ウィーラー選手敬遠で、銀次選手と勝負になりました。
燃えに燃える銀次選手でしたが、その初球・・・!
まさかのデッドボールで押し出し!
少し拍子抜けな形で試合終了しました。
なんとも劇的な試合でしたね。
こちらがハイライトです。
スコアからはわかりませんが、則本投手のピッチングも良かったですね。
アウトロー直球の見逃し三振はみてて気持ちよかったです。
よく声もでていました。
銀次選手も吠えてましたね(笑)
10月19日ソフトバンク戦:日本シリーズへの希望が見えた勝利
最後に紹介するのが、クライマックスシリーズファイナルステージの第2戦です。
第1戦で勝利して勝利数をタイにした楽天は、第2戦もしぶとく勝利しました。
スコアはこちらになります。
チーム | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 7 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 1 |
スコア自体は2-1という平凡なものですが、その内容はしびれるものでした。
楽天先発は辛島投手、対してソフトバンク先発はWBCで素晴らしい活躍をした千賀投手でした。
楽天は初回、ランナー1塁から銀次選手がライト前ヒットを放ちます。
そしてライトがまさかの後逸をして、労せずして1点を先制しました。
その後は両先発ともに3回まで0を並べました。
しかし4回裏、好投していた辛島投手ですが、内川選手にソロホームランを打たれてしまいます。
千賀投手はリズムに乗ってきていたので、かなり嫌な流れになりました。
6回、今宮選手に2塁打を打たれ、ノーアウト2塁のピンチになります。
しかし次の打者のバント失敗で1アウトをとり、辛島投手は降板しました。
その後を受けた孫投手が良かったですね。
2者連続三振で無失点で切り抜けました。
軟投派の辛島投手から剛球派に切り替わったので、相手打者もかなり戸惑ったと思います。
このピンチを切り抜けたことで、流れが変わりました。
7回表、聖澤選手が内野安打で出塁すると、送りバントで2塁に進めました。
そして、嶋選手です。
内角低めのストレートを左中間に運び、タイムリーツーベースとなりました!
これにはしびれましたね。
苦しんできた中で1点をもぎ取った感じでした。
これであとは逃げ切りをはかるだけでした。
8,9回は防御率1点台コンビだったので、問題は7回でした。
7回のマウンドには高梨投手があがりました。
いきなりフォアボールを出して肝を冷やしましたが、その後は凡退に抑えました。
8回もピンチでした。
絶対的なリリーフの福山投手でしたが、1,3塁のピンチを与えました。しかしなんとか踏ん張り、松井裕樹投手に託しました。
9回の松井裕樹投手は3者凡退に片づけ、試合終了となりました。
こちらがハイライトです。
嶋選手のヒットには興奮しました。
優勝した年もそうでしたが、嶋選手は大事な試合で打つことが多い気がします。
試合展開的にどちらに転んでもおかしくなかったので、この勝ちは非常に大きかったですね。
ただ、この後から3連敗を喫してしまい、日本シリーズ進出は逃しました。
それでもいい夢を見させてもらった気がします。
まとめ
この年は則本投手の連続二桁奪三振の記録もありましたし、いい試合が多く選ぶのに苦心しました。
則本投手の9回100球12奪三振の試合なども良かったですが、個人的なインパクトは上の3つのほうが大きかったです。
最終的にはCS最終ステージにも行きましたし、非常に良いシーズンだったと思います。
楽天史上3回目のAクラスになったわけですが、実はこの3回ともWBCの年だったんです。
2009年、2013年、2017年ですね。
このジンクス通りだと次の楽天のAクラスは2021年ということになります(笑)
遠いですね・・・。
早くこのジンクスが破られることを望みます(笑)