則本昂大投手は、今シーズンも楽天のエースとしてチームを引っ張っていってくれています。
新人から輝かしい成績を残してきましたが、そんな則本投手ももう6年目です。
フォームも、ルーキー時代と今ではだいぶ違います。
そこで今回は、則本投手のフォームの進化を動画でふり返っていきたいと思います。
2013年の則本のフォーム
まずはルーキー時代の2013年です。
この年は15勝8敗防御率3.34の成績を収め、新人王に輝きました。
こちらが2013年のフォームです。
39秒あたりがワインドアップからの投球でわかりやすいです。
特徴的なのは、足をあげてその後グラブを差し出すとき、横方向に伸ばしていることです。
こうすることによって、テイクバックが大きくなっています(投げる側の腕が打者に見えている)。
これは2013年のフォームで一番顕著にみられます。
それにしても、ストレートの威力とコントロールがすばらしいですね!
新人のときからこの点はすでに一級品でしたね。
2014年の則本のフォーム
次に2014年です。
この年は14勝10敗防御率3.02でした。
10敗していますが、完封が7つもあり、いいときは本当に良かったです。
また、204個の奪三振で最多奪三振のタイトルに輝きました。
浮き沈みが激しいシーズンでしたね。
さて、この年のフォームがこちらの動画です。
5秒あたりからワインドアップの場面がありました。
この年のフォームもグラブを横方向に差し出していますが、グラブの先の向きがキャッチャー側に向いています。
2013年は下を向いていました。
あとは足をあげたときに若干トルネード気味に体を後ろにひねっているように見えます。
この2点が2013年とは違う点ですね。
2015年の則本のフォーム
2015年は10勝11敗防御率2.91、奪三振215でした。
負け越してしまいましたが、防御率は年々良くなっていますね。
2年連続の最多奪三振を獲得しています。
さてフォームですが、こちらの動画になります。
30秒あたりからワインドアップが始まります。
個人的には2015年が一番大きなフォームの変化があった年かなと思っています。
明らかに前年までとは違う印象を受けませんか?
僕はオープン戦でこのフォームをみたとき、軽い衝撃を受けました。
まず全体的に力感が無くなっています。
いままでの力強いフォームではなくなりました。
オリックスの金子投手を参考にしているのかなと思いました。
部分的な違いとしては、グラブの差し出す方向がキャッチャー方向になりました。
また、投げ終わった後グラブを後ろに伸ばすようになりました。
このため、これまではどちらかというと体幹が横回転だったのが、縦回転気味に変わりました。
それに伴い、テイクバックも小さくなっています。
それが全体的な印象を大きく変えた要因だと思います。
2016年の則本のフォーム
この年の成績は前年(2015年)とほぼ同じで、11勝11敗防御率2.91、奪三振216個でした。
3年連続200奪三振&奪三振王です。
すごいですね~!
負けが多いのはチーム事情も大いに関係しているでしょう。
さてフォームですが、前年は非常に力感のない感じに変わったのですが、この年からまた力感を取り戻している印象があります。
こちらの動画です。
ワインドアップは1:30ごろから始まります。
足を勢いよく上げているのがわかります。
足を上げた後のグラブの差し出す向きは、前年同様キャッチャー方向に向いています。
このため、前年より力感は増したものの、体幹が縦回転気味であることは前年と同じです。
力感が増したといっても、ルーキー時代のようにガチガチに力んでいる印象はなく、柔らかさを保っている印象があります。
2017年の則本のフォーム
2017年はキャリアハイと言っても良い成績を収めました。
15勝7敗防御率2.57、奪三振222個を奪いました。
また、8試合連続2桁奪三振のプロ野球新記録も樹立しました!!
研究もかなりされているのに、毎年これだけの成績を収められるのはお見事ですね。
間違いなく球団の歴史に残るエースです。
フォームですが、正直ここからは大きな違いはなくなってきました。
こちらが動画になります。
13秒ぐらいからワインドアップがあります。
一番の違いは、グラブを差し出すときのグラブ自体の向きです。
これまでと違い、上に向いています。
こうすることでより躍動感が出ています。
2018年の則本のフォーム
そして2018年です。
正直2017年と2018年のフォームの違いはかなり微妙かなと思います。
こちらが動画になります。
上げた足をほんの一瞬止めている点だけ違うかと思います。
それ以外はほぼ変化がないと思います。
もうある程度フォームが完成されたと考えたのではないかと思います。
まとめ
こうしてみると、則本投手の投球フォームは年々進化しているのがわかりますね。
皆さんはどの年のフォームが好きですか?
僕は2017,18年のフォームが好きです。
力強さ・躍動感・柔らかさが融合していて、とても美しいフォームだと思います。
ピッチャーの投球フォームというのは、絶え間ない努力が生み出したまさに結晶ですね。
これからも則本投手のフォームはもちろん、いろいろな投手のフォームを鑑賞していきたいと思います。
ピッチャーの皆さんありがとうございます(笑)