12月14日、青山浩二投手が契約更改し、3000万円upの年棒5000万円でサインしました。
昨年は登板数が大幅に減り、契約すら危ぶまれました。
当時の星野仙一副会長の判断で残留にはなりましたが、減額制限を超える減棒になりました。
しかし今年は見事に復活しましたね。
会見では青山投手本人も「(星野さんに)報告はできないけど、『よくやった』と言ってもらえるかなと思います」
と、今季の自身の活躍に満足していました。
この記事では2018年の青山投手の活躍をふり返ります。
青山投手の2018年成績
まずは青山投手の今年の成績をみていきましょう。
年度 | 登板 | 勝利 | 敗北 | セーブ | H | HP | 投球回 | 安打 | 本塁打 | 与四球 | 与死球 | 奪三振 | 暴投 | 失点 | 自責点 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | 50 | 1 | 5 | 0 | 14 | 15 | 50.1 | 53 | 5 | 24 | 0 | 46 | 3 | 29 | 27 | 4.83 |
2017 | 17 | 1 | 1 | 0 | 3 | 4 | 15.2 | 12 | 1 | 6 | 3 | 16 | 0 | 4 | 4 | 2.30 |
2018 | 52 | 4 | 1 | 0 | 26 | 30 | 48.2 | 35 | 2 | 21 | 4 | 37 | 1 | 11 | 10 | 1.85 |
比較のために2016、17年も載せています。
この表をみるとわかるように、過去3年で一番いい成績を残していますね。
52試合登板で防御率1.85は本当にすごいです。
クビ寸前から一気に中継ぎエースまで這い上がった感じですね。
続いて、月ごとの成績です。
月 | 防御率 | 登板 | 勝 | 負 | ホールド | HP | セーブ | 投球回 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 与四球 | 与死球 | 暴投 | 失点 | 自責点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4月 | 0.00 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
5月 | 0.82 | 11 | 2 | 0 | 1 | 3 | 0 | 11 | 9 | 0 | 7 | 3 | 1 | 0 | 2 | 1 |
6月 | 1.86 | 9 | 0 | 0 | 4 | 4 | 0 | 9.2 | 5 | 0 | 9 | 4 | 0 | 1 | 2 | 2 |
7月 | 4.50 | 10 | 0 | 0 | 5 | 5 | 0 | 10 | 7 | 2 | 9 | 2 | 1 | 0 | 5 | 5 |
8月 | 1.86 | 12 | 1 | 1 | 9 | 10 | 0 | 9.2 | 8 | 0 | 6 | 6 | 2 | 0 | 2 | 2 |
9月 | 0.00 | 8 | 1 | 0 | 6 | 7 | 0 | 6.1 | 5 | 0 | 5 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 |
10月 | 0.00 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 |
年間を通して安定していましたね。
8月こそ防御率4.50ですが、これでも6回3失点と先発投手ならクオリティスタートですからね。
それ以外の月は1点台、0点台なので、完璧といってもいいですね。
2018年の復活の要因はストレート
今年の青山投手の特徴として、球威が戻ったことが挙げられます。
スピード自体は、去年と今年でそこまで大きく変わっていません。
2017年、2018年ともにmax148km/hでした。
ただ、去年はストレートのキレがなく、垂れているようにみえました。
今年は糸を引くような球が増え、明らかにストレートに力強さが戻っていました。
まっすぐが良ければ良いほど、それだけ変化球も効果的になります。
青山投手の復活の要因のひとつはストレートの威力upだと思います。
また、今シーズンはコントロールも良くなったと思います。
例年に比べ、ストレートがキャッチャーの要求通りのところにいっていたと思います。
フォアボールの数こそそこまで減っていませんが、狙ったスポットにストレートを投げることに関しては、去年一昨年に比べると一番良かった気がします。
こちらはピンチの場面での青山投手のストレートです。
しっかりと低めに投げ切れているので、打ってもゴロにしかならないですよね。
ストレートの球威と制球力の向上、これが青山投手復活の要因だと思います。
球種については、ストレートとスライダーだけで全球種の80%以上占めます。
この傾向は例年通りなので、やはりストレートの向上が大きいと思います。
球威向上の要因は?
ではなぜストレートが向上したのでしょうか。
年齢的には青山投手は35歳で、パワー自体がupしたとは考えにくいです。
そうなると、やはりフォームを改造したことが考えられます。
青山投手のフォームを去年と今年で比較してみます。
こちらが2017年です。
先ほどの動画と比べると、・・・正直違いはわかりません。
どちらもきれいな良いフォームに見えます。
ただ、去年と体格が変わっているわけでもないですし、やはり体の使い方を変えたとしか考えられません。
外からはわからない部分を変えたんでしょうね。
まとめ
以上、青山投手の2018年をふり返りました。
これだけ見事に復活した投手は少ないんじゃないですかね?
他のベテラン投手や、伸び悩んでいる若手にもぜひアドバイスしてほしいですね。
青山投手はもうベテランの域なので、今後も1年1年が勝負になってくると思います。
その中でも、若手に負けない活躍をみせて1年でも長く続けてほしいですね。
まずは600試合登板を来年クリアしてほしいですね!